KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

鬱の力 (幻冬舎新書 い 5-1)

鬱の力 (幻冬舎新書 い 5-1)

鬱の力 (幻冬舎新書 い 5-1)

作家
五木寛之
香山リカ
出版社
幻冬舎
発売日
2008-06-01
ISBN
9784344980877
amazonで購入する

鬱の力 (幻冬舎新書 い 5-1) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

佐島楓

病院に行って診断書をもらって、「とりあえず休みたい」と思っている人がとても多くなっているのではないだろうか。そこでそのかたの大事な人が「休んでいいんだよ」といってくれればどんなに救われるか。孤軍奮闘しているかたがあまりにも多すぎる。

2016/05/03

kinkin

「鬱は力。無気力な人は欝にならない」と五木さんは発言している。すこしくらい欝のほうがいい。なるほどそんな考え方もあるのか。国全体が躁状態だったのが太平洋戦争中や高度経済成長期から現在は鬱の世の中への転換期、また「欝」という言葉の意味は、今まで認識していた意味は第二義で第一義は「草木の茂るさま。物事の盛んなさま」と書いてあったのはなるほど。全体的には香山さんと五木さんの対談で、鬱の力や鬱の思想などもあり考えさせられることも多数。読み手に考える隙を与えてくれると思う。

2015/05/08

コージー

★★★★☆うつ病や自殺などが急増し、暗いイメージが蔓延した現在。「鬱をどうとらえるべきか」。小説家の五木寛之さんと、精神科医の香山リカさんの「対談形式」。雑誌を読んでいるような感覚で、サクサクと読み進められます。「社会から取り残されている」、そんな疎外感を感じて生きている方にはおススメしたい本です。【印象的な言葉】季節に関係なく、人の生きる道は一定だ。しかし、夏と冬では暮らしかたがちがう。鬱をいやがって、忌むべきものとして排除しようとするかぎり、私たちはつねに見えない影におびえつついきなければならない。

2019/04/08

ichi

【図書館本】精神科医の香山リカさん、五木寛之さんの対談形式の形で現代の鬱症状・鬱病について語られています。診断基準の変更に伴い、簡単に「うつ病」と診断されるようになったこと。大半は「うつ症状」の現代人。鬱は生きていく上で必要なことです。

2015/08/14

ヨクト

作家・五木寛之さんと精神科医・香山リカさんの鬱についての対談をまとめた本。近年、社会の流れの中で精神科に行くことに抵抗がなくなりつつありが、その現場での実状や現代の人々を取り巻く環境、海外文化との比較、鬱のこれからなど。鬱は悪いことじゃない。やり場のないエネルギーに戸惑っているだけだ。心がきれいだから、傷つきやすいから鬱になる。鬱な気分とうつ病はちがう。ただ人はうまくいかないことの確かな原因理由としてうつ病というものを欲している面もある。話の延長であった宗教、哲学の話も興味深かった。

2013/02/15

感想・レビューをもっと見る