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民主主義が一度もなかった国・日本 (幻冬舎新書 み 3-2)

民主主義が一度もなかった国・日本 (幻冬舎新書 み 3-2)

民主主義が一度もなかった国・日本 (幻冬舎新書 み 3-2)

作家
宮台真司
福山哲郎
出版社
幻冬舎
発売日
2009-11-26
ISBN
9784344981522
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民主主義が一度もなかった国・日本 (幻冬舎新書 み 3-2) / 感想・レビュー

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阿部義彦

BOOK・OFFにて拾いました。2009年、政権交代して鳩山首相時代の外務副大臣との対談なので民主党寄りの話ではありますが、私も今振り返ると民主党時代はいささか素人くさくはあったけど割とまともに風通しが良い政治だったと思うのですが、この対談で宮台真司がぶれていないのは一貫して自民党の密室政治をケチョンケチョンにしている事です。この時点で自民党はもう人材的にも復元しないと言い切っています。宮台曰く「だって、本当は生き残っちゃいけない人達が生き残ったからですよ(笑)」=安倍、麻生の事です。そして今このザマ。

2018/08/29

greenman

政権交代したことには、こんな意義があるんですよーと説明した解説書。民主主義のコストは時間と手続きというのもその通りだと思うし、民主党の人材もピンきりだということもわかった。そして民主党の意思決定が、官僚の恣意によって分断されていないのは、単純にすばらしいといえるだろう。ただ泥沼化した普天間問題と民主党の支持率低下の影響しだいで、民主党体制の利点がなくなっていくかもしれない。それに対抗する自民党もゼンゼン変わってなさそうだ・・・。いずれにせよ、いちばんの問題はマスコミではないか?

2010/05/19

こにいせ

民主党の政策について、非常に丁寧に解説された対談本。正直、民主党寄りばっかのハナシではあるし、主張すべてに納得したわけではないが、この本を読んだ一番の収穫はマニフェスト選挙の意義について明確にわかったこと。政権与党が掲げる選挙公約とは、基本的に「現段階で達成出来た業績の評価」であり、野党が掲げる公約とは「その業績に対する、オルタナティブな対案」であると。その二種類の「お題目」の相克がマニフェスト選挙である。参院選を前にして、この観点を勉強出来たのは有意義。

2010/06/06

takizawa

民主党ブレーン(?)と現外務副大臣による対談。ほとんど某社会学者が喋ってるように見えるのは気のせい。扱っているテーマは雑多なのだけれど、貫く関心は、政権交代後、何が変わる[変わった]のかということ。今ニュースを賑わせている問題がよりクリアになる。cop15に備えてスピード出版されたという事情もあり、環境問題について詳細。外交や政治の技術的な話は興味深い(例:「変わらないように見えるが、慣れの問題」「帰属処理による相対化を回避した点で25%削減宣言は正しい」)。組織内政治に応用が効くものだし(笑)。

2009/12/27

三上 直樹

自民党から民主党への政権交代を果たした直後の興奮と、その後の凋落を知る立場からすれば、まさに虚しいばかりの宮台真司と福山哲郎による対論。 ここで変えようとしていたものが、なぜ変えられず、それどころか退行してしまったのはなぜなのか、改めて考えないといけません。次の政権交代のために。

2018/03/16

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