科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)
科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書) / 感想・レビュー
やすらぎ
長い歴史の中で失敗から学び、ようやくやり方が生まれた。その方法が科学である。人間の幸せを追求し、自然を愛さなければ、とっくに歴史から消え去っていただろう。科学とは印象や直感をできるだけ排除し、可能な限り客観的に現実を捉えようとするもの。科学は難しい。科学者や技術者の話はどうも敬遠されてしまう。科学はめちゃくちゃ楽しいのだけれど、個人的感情を本書で押し付けるのはよくない、という著者らしさ。理由もなく嫌いになったり、自分の可能性を潰していませんか。あれっ好きかもと感じてもらえれば幸いだと、語りかけてくれます。
2021/11/03
KAZOO
森さんによる科学概論あるいは科学哲学的な考えをわかりやすく書かれたものです。日常的な出来事を例に挙げられて高校生でも理解できるように非常にわかりやすい本でした。
2016/12/10
KAKAPO
森博嗣先生の言い回しを借りれば、この本が示しているのは、「データ(情報)」ではなく「メソッド(方法)」である。だから、この本に書かれている内容を憶えるために、書棚の一等地に置き、7回読む必要はない。「メソッド(方法)」を腑に落としたら、後は、実践あるのみである。何か、疑問に思った時、文学的!?に理解しようとするのではなく、データを比較し、科学的に理解しようと努めよう。そうすることで、私のような文科系?も、少しだけ真の理科系!?に近づけるかもしれない。但し、参照するデータがどのように測定されたか確認しよう。
2017/04/12
Lee Dragon
私は文系理系という分け方はあまり好きではありませんが、自称「文系」で「文系」だから「理系」の事は分かりませんと言っている人にとっては耳に痛い事がたくさん書いてあると思います。ここでいう「理系」とは現象の裏にある原理を理解して、絶対的指標である数字をもとに物事を考えることのできる人をさしています。本書にも書いてありますが、別に科学はこんなにも面白いから勉強しろと押し付けることは他の人にとっては迷惑千万であり、入会を強制する宗教と変わりません。損得の話をすると、科学的に思考ができるという事は得をします。
2016/01/15
おつまみ
科学は数字が大事。感覚的には判断できず、数字・グラフを使い説明し、再現性のある事象が科学。数学だけではない。
2019/08/17
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