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元気が出る俳句 (幻冬舎新書)

元気が出る俳句 (幻冬舎新書)

元気が出る俳句 (幻冬舎新書)

作家
倉阪鬼一郎
出版社
幻冬舎
発売日
2014-03-28
ISBN
9784344983397
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元気が出る俳句 (幻冬舎新書) / 感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

タイトルに嘘はない。読んでいると、本当に元気になれる俳句のアンソロジー。元気になって、これまで知らなかった新しい世界が、ぱっと目の前に開けてくる。言葉の美しさ、言葉の力、言葉の素晴らしさを改めて実感した。小説のように多くの言葉を重ねなくても、少ない字数で一つの世界を作り上げられるところが、俳句を含む詩の良さなのだろう。お気に入りの句をご紹介。「天の川小さくあれど志」矢島渚男。「寒風に少女はつよき言葉持つ」(右城墓石)。「家々や菜の花いろの灯をともし」「木下夕璽」。

2016/07/01

navyblue

俳句アンソロジー。「元気が出る」というだけあって、どの句もポジティブであたたかい。著者の解説も読んでいて楽しく、それぞれの俳人のバックグラウンドやひととなりもわかる。一瞬のできごとをこんな風に切り取って17文字に表すことができるんだ、と自分で俳句を作るときの勉強になる。手元に置いて、気に入った句を書き写したり暗唱したりして楽しみたい。

2017/04/12

瀧ながれ

かわいらしい俳句やきれいな俳句がたくさん載っているので、一読後に『歳時記』を覗いてみたが、…知らなかった、「子猫」が春の季語だとは。季語や定型などむずかしい印象がある俳句だが、それをきちんとできてこそ、句から鮮やかな絵があらわれるのだなあ。基本なくしては自由律に跳び移れないはず。わたしはやはり、動物が出てくる句が好きです♪

2014/04/29

よこたん

国語の教科書で習った、季語や決まり事だらけで窮屈な印象だった俳句。裏表紙の「世界最短の詩文学・俳句。これがハリ治療のハリのように心や精神の凝りやよどみをほぐしてくれます。」の言葉にひかれて手に取った。五七五と全然違う、自由すぎてちょっと呆れてしまう句も面白い。<草も月夜><はっきり言いましたね><あかるい><いろ>…これらも俳句とは。解説する著者が戸惑いを隠せないほどだった。<炭酸水千の光をとぢこめよ><猫の子のふにやふにやにしてよくはしる><沖へ泳ぐふたりのみなり恋あかす>情景を想像するのが心地よい。

2015/09/12

yukioninaite

俳句は短いのではない、早いのだ。「目にした瞬間ささる」、ヘタをすると一生抜けない。・・・まえがきに参ったぁーであるが、選句が私にはまたいい。いくらでもあるが、今日はひとつ。「花よりも人美しと思ふとき」後藤比奈夫さんの句。作るのはいいや、読んで楽しむのも俳句でしょうから。

2016/01/25

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