陰謀論の正体! (幻冬舎新書)
陰謀論の正体! (幻冬舎新書) / 感想・レビュー
harass
陰謀論の性質と複雑化する現代社会での新たな対応についての新書。陰謀論を嗤う書籍などは多いがそこから先に進もうという野心に溢れていて感心するが、強引だったり弱い論述が目立ち少し惜しい。陰謀論とそうでないものの違いは「論外」であるかや、判断停止と自己憐憫を伴うとあり、膝を打つ。ネット社会での「工作員」の存在やグローバル化や増大しつつある不安と複雑化する社会から、陰謀論を完全否定するのではなく、現実社会が陰謀論に近づいているとするのは面白い。あまりおすすめはしないがなかなかの読み物。
2018/01/09
k5
仲のよい友達でワクチンうってない人がいて、最近あったら「プーチンは俺たちを守ってくれている」と言い出し、ある意味ときめいたので、彼を理解するために読んでみました。。。結論からいうとやっぱりあんなに仕事とかちゃんとしてる人がハマる理由はわからなかったわけですが。この本も松本清張を陰謀論として分析したり(考えてみれば当たり前)とか新しい視点はあったんですが、まあ雑な本でした。
2022/04/30
HANA
現在の陰謀論という言葉の意味を定めたのは、CIAによる陰謀だったんだよ!!な、なんだってー!個々の陰謀論というより、陰謀論自体の定義を試みた一冊。ただ全体的にそれが成功しているかというと疑問符が付くような。ここで述べられているのは権力と反権力の二元論の中での陰謀論だけど、SNSの発達によって誰もが発信者となった今、意味をなさないような気がする。著者の立場が左寄りで、イデオロギーが邪魔してミイラ取りがミイラになってるような気もするし。CIAの歴史とか「日本の黒い霧」の事実とか、ミクロな部分は面白いから残念。
2021/12/15
おさむ
トランプの支持者には陰謀論(コンスピラシー・セオリー)を信じる人が多いんだとか。フリーメーソン、ユダヤ、イルミナティ、ニューワールドオーダー‥‥紹介される日米の事例を読んでいくと、現実社会の方が陰謀論の世界に近づいているように思えてきて空恐ろしくなる。確かにトランプ大統領誕生そのものがロシアによる陰謀との説も説得力があるからなあ〜。
2017/01/30
百太
世の中に流れる陰謀論。結構好きなんですよね(笑)。もっとガツンとした事書いてあるのかと思ったのに・・・論文的で当たり障りなかったです。
2018/08/31
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