ゴッホのあしあと 日本に憧れ続けた画家の生涯 (幻冬舎新書)
ゴッホのあしあと 日本に憧れ続けた画家の生涯 (幻冬舎新書) / 感想・レビュー
ミカママ
『たゆたえども沈まず』は既読。本編の補佐的なこちら。文字通りゴッホの足跡をマハさんが訪れる。今まで点と点で知っていたことがきちんと線で繋がったような、そんな思い。美術フィクションはマハさんの得意とするジャンルだけれども、これからはわたしはノンフィクションだけを読んでいくつもり。隙間を埋めていくのは、自分の想像力でやっていきたい。
2022/04/04
SJW
原田さんの作品「たゆたえども沈まず」を書くために調べたゴッホに関わる歴史、当時の状況や文化、関わった人たちや場所について、平易な言葉で書かれたガイドブック。以前、何十回も鑑賞した「ひまわり」やフィラデルフィアで偶然見つけた「ひまわり」を思い出しながら読了。アルルに2回も訪問したのに世界遺産のキーワードで訪問先を決めたため、見逃した「カフェ・ファン・ゴッホ」は今でも悔しい。「たゆたえども沈まず」を早く読みたくなった。
2019/02/28
きみたけ
著者はカルチャーライターとして活躍中の原田マハさん。2005年「カフーを待ちわびて」で日本ラブストーリー大賞受賞デビュー。「狂気の人」のイメージのフィンセント・ファン・ゴッホですが、自殺に至ったその死の真相について、アート小説の第一人者である著者が、自身の著書「たゆたえども沈まず」と絡めてその謎を追います。画家としての活動期間は4年だったんですね、短くて意外でした。今後ゴッホの展覧会があったらぜひ行ってみたいです。
2022/03/04
kanegon69@凍結中
絵を愛する者が故の考え方、そして小説化する上で考えた事、自分なりの解釈、込めた思いをとても分かりやすく理解できました。著作「たゆたえども沈まず」への想い、フィクション部分へ込めた思いがとても素敵でした。ゴッホとテオの物語はなんとも切ないですが、それぞれの地で、マハさんがどのように取材し、どのように思いを込めて書いたかすごく分かりやすいです。マハさんには是非とも、様々な画家や、林忠正・松方幸次郎のような日本人で貢献した人物に着目した書籍を今後も期待したいです。まだまだ候補があるようですので、楽しみですね。
2019/08/25
れみ
生前は世間にあまり知られることのなかった画家フィンセント・ファン・ゴッホ。彼をテーマにした小説を書いた原田マハさんによるゴッホガイドブック。昨年秋にゴッホ展を見て今年になってから「たゆたえども沈まず」を読んで、今ちょうどゴッホに縁がある感じでマハさんによる解説を読めて良かった。ゴッホ兄弟や林忠正についてものすごく分かりやすく書かれているし「たゆたえども沈まず」のどの辺りがフィクションでどういう思いがあるのか…というところも書かれているので、マハさんの書くものが好きな者にとっても興味深い内容だった。
2018/08/11
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