川端康成と女たち (幻冬舎新書 こ 6-8)
川端康成と女たち (幻冬舎新書 こ 6-8) / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
小谷野敦『川端康成伝』余話というべき1冊で、伝記の方を読んだ私としては楽しく読んだが、川端康成についてあまりよく知らない人には楽しめるかどうかはわからない。ただ、文豪にも素晴らしい作品と、そうでない作品(またはどうしようもない作品)があるという、至って当たり前の事を改めてきちんと教わる思いだった。
2022/11/11
Gen Kato
『川端康成伝』の補遺? ではなさそうだけど、このテーマだけ抽出してもおもしろいですね。新書だし。
2024/07/15
Kiichiro YASUHARA
著者の「川端康成伝 双面の人」を読もうと思ったいたが、読まないままこちらが電子書籍で出たので読んだ。凄くよくまとまっていて、かつ面白く、バランスが取れていてよかった。川端康成は短編の名手というのはその通りで日本語が美しく全く真似できない。日本文化の極みのような。プロットを置くのが苦手というのも加藤周一が言うように日本文化は絵巻物というのを体現している。後半子供に宛てた手紙−とてもいいものをピックアップして頂きそこだけでも本書を読む価値があった。要するに川端康成の小説もそういうことなんだと思った。
2023/07/01
s_n
川端康成は大して読んでないが興味が出た。代作問題は初耳だった。作品の出来不出来が激しいし、ノーベル賞作家に相応しいかわからないが、やはり評価される作家だろう。
2024/06/06
Go Extreme
『雪国』の謎を解く―前衛藝術か、藝者遊び小説か 『伊豆の踊子』と二度現れる少年―惹かれてしまうものの深層 父母への手紙』と川端の姉―親族の女性たちへの視線 『掌の小説』と川端ロリコン説―なぜ変態的と見られるのか サイデンステッカーの直さない誤訳 『山の音』と『千羽鶴』―娘への愛と退廃夫人 『眠れる美女』と『片腕』―幻想エロティシズムの限界 『古都』と新聞小説―清純路線は踏み外さず 『天授の子』と政子もの―ちりばめられた慕情 徳田秋聲と横光利一、今東光
2022/05/07
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