寿命が尽きる2年前 (幻冬舎新書 669)
寿命が尽きる2年前 (幻冬舎新書 669) / 感想・レビュー
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延命措置の是非を問う一冊。著者は、医療現場の最前線で、人の終末期に立ち会う豊富な経験から、「非」の立場です。現代医療の限界を述べ、終末期をどう迎えるか。様々な選択肢に、メリットもデメリットもあることを紹介しています。確かに医者として医療現場にいるからこそわかる事や、一般人にはみえない事も紹介されているので、「死」を再認識するには、いいと思います。しかし、ではどうするのか?といったテーマに対する著者の提案が、非常に陳腐に思えてしまい、残念な読後感でした。
2023/02/15
とよぽん
いつまでも元気で長生きしたい・・・と思うのは、久坂部先生に言わせると、子どもの欲求と同じような利己的な欲望であるとのこと。成熟した大人なら、自然な老化を年相応と、泰然と受け入れるのだと。そして、日本人は先のことをあれこれ心配しすぎる。そんなに心配することが好きなのか?と厳しい。寿命に逆らわない、寿命を生ききる生き方、危険で無駄な検査は受けない、2年後に死ぬとしたらどんな生き方をするか、とても考えさせられた1冊。読んでよかった。
2024/09/22
あみやけ
もともと生きることにそんなに執着していない自分には共感できることが多かったです。いつ死んでもいいように、今を楽しむことですね。医療も信用しすぎたり、頼りすぎたりしないようにしようと思いました。もう50年以上生きてきたんだし、あとはやりたいようにやろうと思います。
2023/01/14
けぴ
寿命が尽きるのが、あと2年だと思って常に生きることが大切。あと2年と思えば、やりたいことのみを悔いなくでき充実した人生を過ごせる。2年以上生きれば、余分に生きられて得をしたとなる。お金は大事だが貯めることが目的となってはいけない。いかに使うかが大事。同じように、健康もそれが目的になってはいけない。いかに健康な体を使ってやりたいことをするのが大事。久坂部さんの父親はやりたいことをやって生きた名人らしい。野菜嫌いの父親の名言、「ライオンは野菜を食べない。でも健康」には思わず笑ってしまいました。
2024/05/17
クリママ
寿命が尽きる2年前にそのことがわかるのか、医師である著者が教えてくれるのかと思ったが、趣旨は先に読んだ「人はどう老いるのか」と同じ。癌は最後まで治療すると寿命に逆らう最悪な苦しみを得てしまう。あるがままが一番楽で穏やか。死を自然なものとして受け入れられるよう、死を頻繁に考え慣れていけば、恐怖も薄れる。検診は心配のもとになり、受けなければその分好きなように生きられる。寿命が尽きるまでの2年間、余計な医療に近づかず、今までできなかったことをする、世話になった人たちに感謝の気持ちを伝えるなどが大切。了解です。
2024/09/29
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