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ヴォス 上: オ-ストラリア探険家の物語

ヴォス 上: オ-ストラリア探険家の物語

ヴォス 上: オ-ストラリア探険家の物語

作家
パトリック・ホワイト
Patrick White
越智道雄
出版社
サイマル出版会
発売日
1997-10-01
ISBN
9784377211252
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ヴォス 上: オ-ストラリア探険家の物語 / 感想・レビュー

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ケイ

訳のためか、原語も読みにくいのか…、ぶつ切りの文章が続いて調子がのらない。イギリスの植民地であるオーストラリアで物語はいきなり始まるが、なぜドイツ人のヴォスがここにいて、奥地への探検をしようとしているのか、少し唐突に思える。彼が作った探検隊も、些細なことでチームワークは乱れているが、そんなことでもっと奥地に行けるのだろうか。そもそもアボリジニらの土地 だろうに。入り込めないまま下巻へ。

2016/05/05

NAO

オーストラリアのアングロサクソン社会からのはみ出し者であるドイツ人ヴォスの内地探検行。上巻は、コミュニティから見ると奇矯なヴォスの言動と、両親を亡くしてイギリスから来たものの植民地社会に馴染めずにいるローラとの交流が描かれる。最後の開拓地でアボリジニの道案内をつけ、ヴォス探検隊はいよいよ奥地へと踏み込んで行く。

2022/04/04

syaori

シドニーの周辺に入植者が入り始めた頃のオーストラリアが舞台です。ヴォスはドイツ人で、未開の地の調査を計画しています。なぜ彼が探検に行くのかは明確に示されません。ただ、彼がドイツで医者になろうとして挫折したこと、シドニーの社会が英国からの移民で構成されていることと関係があるように感じました。彼は自分が異質な存在であると感じていて、未開の地は彼の王国であり、彼の自意識を認めてくれる土地だということが示唆されます。上巻では旅は緒についたばかり。ただ、探検隊に小さな不協和音が生じているようなのが大変気になります。

2016/03/11

Э0!P!

ドイツ人ヴォスのオーストラリア内陸探検の物語。ハンス・ウルリッヒ・ヴォスは、ひ弱だが傲岸不遜で空気を読まない部外者でしかない。入植者から、一目で嫌われる風体だが、探検家という肩書きでなんとか認められているのである。しかし、マリーは彼にぞっこんであり、彼の中に高潔さすら見出す。次第に惹かれ合う二人だが、すでにヴォスは出発後。彼はマリーへの大事な手紙をアボリジニーに託すが、哀れな配達人は、その途上仲間に襲われて悪の言葉を撒き散らす。

2022/02/05

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