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ビタ-チョコレ-ト

ビタ-チョコレ-ト

ビタ-チョコレ-ト

作家
ミリアム プレスラー
Mirjam Pressler
中野京子
出版社
さ・え・ら書房
発売日
1992-03-01
ISBN
9784378007359
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ビタ-チョコレ-ト / 感想・レビュー

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Midori Matsuoka

1992年の作品だけど、思春期の女の子の悩みは今も変わらずで巧みに描かれていると思う。 表紙の女の子は主人公のエーファなのだろうけど、作品の描写とギャップがあるような…。どのくらい太っている女の子なのだろう。でも、実際のサイズはあまり関係ないのかも。鏡を通してエーファが見る自分の姿と他人が見る姿は違うのかもしれない。 拒食と過食を行ったり来たりするが、その様子もなんともうまく描かれている、なんかわかる。エーファの心の動きの揺れなんかも絶妙で、自分の高校生くらいの時を思い出したり重ねたり。

2019/04/30

kaya

小学生の頃読んで、ずっと忘れられなかった本。図書館で感動の再会をしました。食べ物が妙に美味しそうだったことくらいしかはっきりと覚えていなかったけど、今読むと、自分がかなりこの本の影響を受けているんじゃないかと思いました。コンプレックスを抱える思春期の女の子。家族へのいらだち、持て余される自意識、恋心。そうだ、これだったんだ。

2016/03/13

ののはな

なんだか嫌だな~って読み始めた本だったのに・・・拒食症の少女の物語という先入観はよくないね。すごくおもしろい。この作者の力のすごさに感動。

2012/05/13

soran

年頃の女の子のダイエット願望、拒食症、過食症を扱ったYAはいろいろあるけれど、これはその時期(主人公は15)の、頭のいいしっかりした女の子の両親への反発、友だち関係の機微、スタイルも含めた自己嫌悪などなど、あの時期特有のなんともドロドロでグッチャグッチャな感じをうまく過食症に絡めて深く読ませる。

2010/05/03

縄文会議

15歳のエーファは自分が愛されず孤独なのは太っているせいだと思っていて過食症気味。面白かった!最初、エーファを批判的に見ていたが、次第に、やたらカロリー高いものを食べさせられる家庭の食生活や、昔からエーファが悲しむと食べ物(チョコレート)を食べさせてなだめてきた母親、という事情がわかり、エーファ個人のせいではないと分かる構成が巧み。エーファは様々な出来事を通し、親の呪縛から抜け出し、自分を認められるようになる。この年頃の友達関係や異性への気持ちが見事に書かれている。

2020/08/04

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