夢野久作全集 3
夢野久作全集 3 / 感想・レビュー
大森黃馨
自分には夢野久作はどうしても他の方々が言うようには夢中になれない状態が続いているがもしかしたらこれはもはや時代遅れの過去の遺物なのではなく読む前に知っておくべき前提となる教養を己が知らない無教養だからなのではないのかと思い始める 本編の他に評論家の方々による解説対談が収録されているがその中でベトナム戦争における米軍の脱走兵とそれを支援する日本人の件に触れられていてしかもどこか肯定的に述べられているそこに私は左翼地下活動とはつまり異界でありまたそれに魅了されし人間よりも魔に近づきし者達の可能性を見る
2024/02/01
海星梨
一日一作のんびり読んでました。三冊目まで来ると、同じモチーフや舞台設計に出会いますが、それでも飽きはこない力量がすごい。「黒白ストーリー」のトーキー映画をみてるようにしか思えない描写、「斬られたさに」「白くれない」の江戸時代を舞台にした作品、「爆弾太平記」は伏せ字がむしろ味になってるし、「山羊髭編集長」はすごい活劇的にわくわくして読めるし、「難船小僧」も夢Qの船でたって感じで印象に残ったりで、色々楽しめてよかったです。次、4の「ドクラ・マグラ」は既読なので飛ばします。
2019/04/23
凪
面白かった!風景というか、視覚的な描写の仕方が独特。氷の涯・爆弾太平記・木魂・黒白ストーリー・斬られたさにが好きです。なかでも、黒白ストーリーは、夢野作品には珍しくハッピーエンドな感じでホッとしました。木魂は切なすぎる・・・。白くれないは、江戸時代風な文体がすごかった!里見八犬伝を彷彿とさせます。や、マジすごい。
2015/01/13
スマイリー
伏線が回収出来なかったのか 放置されてるのか分りませんが、中途半端な形で終わったのが気になって仕方ない。
2013/10/18
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