天才バカボンのパパなのだ: 別役実戯曲集
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天才バカボンのパパなのだ: 別役実戯曲集 / 感想・レビュー
nightowl
表題作:バカボンのパパが登場するものの、"~なのだ"という台詞が無いしレレレに至ってはおばさんだしでいつも以上に滅茶苦茶な戯曲。別役作品初心者にはとても薦められない。「舞え舞えかたつむり」:バラバラ事件を元に書かれたそうで、被害者の妻のどこか"あちら側"に足を踏み入れている感じが冷や冷やする。「海ゆかば水漬く屍」:傷病兵二人の妙にずれたやり取り。生きることは堪えること、ということを悟るきっかけに妙なおかしみを覚えるのがやっぱり別役節。「虫たちの日」:老夫婦の冷めた日常をとても上手く書いているのが意外。
2017/06/25
チョコろん
別役実の、1977年に制作された戯曲集。---『牛への道/宮本章夫』をきっかけに。著名な戯曲家なのに未読だったなぁ。娘のべつやくれいの本は大好きなので、きっと好きだと予想して読書開始。徹底した不条理系ですね。「……」と「そういうあれじゃないんだから」という台詞がやたらあるが、すいすい読まされます。シニカルだけど魅力的な作品集。印象に残った作品⇒『天才バカボンの…』原作者公認二次創作。宮本のせいで結末を知っていたが、開始の設定からどう結末に繋がるか全く想像がつかなかった。物語は予想が付かないほど面白い。
2017/02/22
とびた
あとがきにあるように、本筋からどんどん外れてそのまま終着する赤塚漫画の作りを戯曲にされている。他の作品にも取り違えなどを多用しており、別役実に興味が湧く。
2014/01/22
chobiko4
天才バカボンのパパなのだ、だけ気になって読みました。なんか…なんじゃこりゃ笑
2013/05/13
葛
収録作:天才バカボンのパパなのだ、舞え舞えかたつむり、海ゆかば水漬く屍、虫たちの日 著者:別役実 1979年3月25日第1版第1刷発行 1981年2月15日第1版第3刷発行 発行者:竹村一 印刷所:誠和印刷株式会社 製本所:東京美術紙工 発行所:株式会社三一書房 装幀:石井強司 定価1200円
2021/07/31
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