谷川健一著作集 6巻: 沖縄学篇
谷川健一著作集 6巻: 沖縄学篇 / 感想・レビュー
Hiroki Nishizumi
いやぁ興味深く読めた。復帰前69年に訪問した先島の状況は、まさに現代とは断絶していて、そしてそれが半世紀前の現実であることに衝撃を受けた。また人頭税の記憶がある人が生き残っていたことにも驚く、遥か昔の話ではなかった訳だ。書かれていた狩俣の祖神(うやがん)祭は知らなかったなぁと思っていたら、そのはず十数年前に廃れたらしい。今の先島は内地と驚くほどの違いはないが、復帰前、特に戦前はなんと厳しく辛い現実があったのかと、これまた厳粛な気持ちで読んだ。このような本が読みたかったので良かった。
2018/09/05
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