大正の探偵小説: 涙香・春浪から乱歩・英治
大正の探偵小説: 涙香・春浪から乱歩・英治 / 感想・レビュー
K.H.
タイトルの通り、大正時代の探偵小説の歴史を紹介。この時代のものはほとんど英仏米の作品の翻訳・翻案で、今日の“ミステリ”のようにある程度固まったジャンルではなく、いわゆる冒険小説なども含まれていたようだ。また、実際の事件に取材した「探偵実話」も人気を博していたという。制約もある中でこれだけの資料を博捜している著者の情熱に感心する。ただ、小説のあらすじ紹介があまり上手ではない気が。読みたいと思う作品があまり見つからなかったのは、その内容が実際につまらないのか、あるいはいくばくかは著者の責に帰するのか…。
2022/06/21
紅藍
涙香→乱歩で済まされない探偵小説の発展の歴史。あらすじにページを割いているのは、既に入手が難しい作品も多いのでありがたくもあるが探偵小説史の概観としては冗長になりがち。
2016/11/12
てまり
淡々と事実を語っている印象。資料としては貴重なんでしょうが、ちょっと読みにくいかな。特にあらすじ連発はきつかったけど、暇な折りにちょっとずつ読んだら最高かもしれない。
2011/06/06
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