食べる: 七通の手紙
食べる: 七通の手紙 / 感想・レビュー
赤ヒゲ
手紙の形式で「食べる」ことへの作者の思いのたけが綴られてます。宛先は、宮沢賢治、川崎のぼる、ポル・ポト、兼高かおる、青島幸男、チャールズ・ダーウィン、和製ギンズバーグの7名。多様な人選同様、手紙の中身もバラエティ豊かで面白い!例えば、青島知事宛の手紙は、「沙魚(ハゼ)」を食材に東京湾のハゼ釣り談義に始まり、世界をぐるっと一周して戻ってくると、東京大空襲へと時を遡り、平和記念館建設を持ちかけて締めくくられます。「食べる」ことを主題にしつつ、根底には「生きる」ことへの作者の鋭い問いかけが感じられます。
やまとまと
この本を前に読んでから10年以上は経つだろうか。今1歳の息子が日本語が分かるようになった時に読んでほしい。
カンパネルラ
宮沢賢治-ウニ、ダーウィン-バナナと最後の黒鯛はフィクションかもしれないが、詩人らしいうまい表現で、気持ちを伝えている。
2007/11/17
やまとまと
再々再読。ポルポトの塩が効いた話が印象に残る。今のウクライナ戦争による食糧危機はどうなっていくのだろう。
2022/06/25
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