世界文学大図鑑
世界文学大図鑑 / 感想・レビュー
ykmmr (^_^)
国などは関係なく、古代〜現代の文学を時代別・文化別・流派別に、それぞれ代表作を筆頭に、「時代背景」・「作者の描き方・意向」・「その作品の考察」・「後世に与えた影響」などを百科事典風に書いている。古代の悲劇詩・喜劇詩の成り立ちや繋がり、哲学も入ってくると、また見方が違う。古典主義・ロマン主義・写実主義・自然主義の絶妙な違いを知ることも、読むべき本・読みたい本を見分けるのに必要な事と思う。それにしても…『文学』は底なし沼。どんな『読書家』でも読み切らない位の量があると思う。それを哲学で分けると余計に。
2022/11/10
KAZOO
このような本は、書かれる人によって選ばれる本もかなり異なってくることになるのでしょう。この中では古典はかなり読んだものがあるのですが、最近のものや、最後についている「もっと知りたい読者のために」の中にある本は未読のものが多いようです。カラフルでその文学の内容で疑問に思うところなどを詳しく説明されています。日本では、源氏物語、おくのほそ道、曾根崎心中、吾輩は猫である、金閣寺、ねじまき鳥クロニクルの6作品が収められています。いろいろ言いたいことがある人がいるのでしょうが妥当なところでしょうね。
2017/11/18
マエダ
世界的に有名な文学を集めてくれているがまだまだ知らない本多し、難読本もここで説明や時代背景をみてから読もうと思う。
2018/01/22
Mijas
『ギルガメシュ叙事詩』『マハーバーラタ』などの古代から始まり、啓蒙主義やロマン主義、近現代まで網羅されている。歴史的背景、作品の解釈もわかりやすく、歴史や哲学のテキストとしても良い。有り難いのは作品のキーワードが掲載されていること。例えば「意識の流れ」(ユリシーズ)「多文化主義」(ホワイト・ティース)というように。『グレート・ギャツビー』の地理、『一九八四年』のニュースピークなどの図説も興味深かった。読んだ本の理解につながり、読みたい本も増える。メモ :トマス・ピンチョン、トニ・モリスン、ヴィクラム・セス
2017/07/14
neimu
読んだというか眺めた。何しろ大きいし重いし、啓というかめくるのが大変。面白いんだけれど、それなりのキャパとイラスト、ちりばめられた名句名言名場面、結構余白もたっぷり撮って詰め込みにならないように工夫しているから、分厚い大判になってしまうのは仕方ないか。13人の執筆に対し、監修と訳者が一人ずつ、大丈夫かちょっと不安。読み込むのは時間が掛かるが楽しい。他の作品との関連性や時代がわかっていると更に楽しい。ストイックなイラストに対しリアルでウェットな絵画や写真。我が家に1冊欲しいが場所を取る。通覧・俯瞰向き。
2020/04/10
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