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チャイナタウンからの葉書: リチャード・ブローティガン詩集

チャイナタウンからの葉書: リチャード・ブローティガン詩集

チャイナタウンからの葉書: リチャード・ブローティガン詩集

作家
リチャード・ブローティガン
池澤夏樹
出版社
サンリオ
発売日
1990-06-01
ISBN
9784387901181
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チャイナタウンからの葉書: リチャード・ブローティガン詩集 / 感想・レビュー

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Y

読みながら立ちあがって来る情景はちぐはぐで、でもなんだか妙に居心地が良い詩だった。池澤さんの解説にあるように、1960年代までのアメリカのマッチョな男たちが活躍する時代に異質とさえいえる、やさしさを湛えたブローディガンは孤独だったんだろうな、というのが節々から伝わってくる。性愛の詩が多くて、幸福の極まりのようなものもあれば、不穏なものもあって、その多様さに日頃の鬱屈から心を解放させてくれた気がする。

2016/03/09

マリカ

ブローティガンの詩には、触れたとたんに消えてしまいそうなふわっとした「やさしさ」がある。私にとってブローティガンの詩は、ガシガシ線を引いて自分のものにしていくようなものではなくて、畳んで薄い雲に包んでどこかにしまっておいて、たまにこっそり開いては楽しむもの。若かりし頃の池澤さんの訳は、少し気負ったところがあって、それはそれでいいなぁと思う。

2012/07/31

ぼむ☆

風貌からは想像できない優しさと純粋さ、少年のような無邪気さに溢れた詩集だった。普通は詩の対象にならないようなものまでにも愛が降り注がれて詩として形作られている。その愛の源は先に述べた優しさと純真さなのだろうけど、孤独感や繊細さがさらに愛を膨らませているように感じる。日記のような詩もある。季語はなくとも俳句のような抑揚の詩もある。アウトプットの形にこだわらず今感じている気持ちを彼なりにストレートに表現したらこのようになるのだろう。バカみたいな詩だって思うのもあるが、彼の作品だとどうしても愛おしく感じる。

2022/09/30

A.T

池澤夏樹のチョイスで集めた詩を翻訳したブローディガン詩集。なので、本国には詩集「チャイナタウンからの手紙」は存在しない。いろいろな作風のが広く網羅されており、ほかのブローディガンの詩集にある一冊に通底するテーマ性が弱くなってしまっています。初めから最後まで順に読む必要もなく、休日の朝だとかに気に入った部分だけ読むスタイルでいいのだね。

2016/11/19

あなた

ブローティガンほど、聖書やシェイクスピアを俗の領域に「ひきずりおろした作家はいなかった。ブローティガンほど、糞やセックスを聖の領域に昇華させた詩人はいなかった。

2009/07/11

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