道元 (センチュリーブックス 人と思想 42)
道元 (センチュリーブックス 人と思想 42) / 感想・レビュー
さっちも
梅原猛の道元論を読んだあと、もっと知りたくなって本書を読んだ。面白く、読みやすく一気読みできた。本書は道元の教説についてほとんど触れていない。それがかえって初心者ベイベには良かったのだと思う。文中結構親鸞との対比がある。宗教は自分を支えるための、自己肯定だったり、自己弁護だったりする面がある。道元、親鸞はそういう自覚がありつつ、自己の論を展開するから府に落ちやすい気がした。内省的だから自己欺瞞がみられないというか、、、
2015/10/30
Y.Yokota
道元の生涯を、重要な箇所を掘り下げながらわかりやすく書いてくれている本。宋での師との出会いや、鎌倉での北条時頼との邂逅など史実をもとにしつつ、かつ大胆に当時の道元の心情を推測しながら述べた文で、著者の想いが伝わる良い文章だと思う。『正法眼蔵』本体は中々手が出ないが、これを読んで道元を身近に感じれば少しは入っていける気がする。
2019/03/17
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