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悪意の家 (現代教養文庫 3030 ミステリ・ボックス)

悪意の家 (現代教養文庫 3030 ミステリ・ボックス)

悪意の家 (現代教養文庫 3030 ミステリ・ボックス)

作家
モリー ハードウィック
Mollie Hardwick
浅羽莢子
出版社
社会思想社
発売日
1992-09-01
ISBN
9784390130301
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悪意の家 (現代教養文庫 3030 ミステリ・ボックス) / 感想・レビュー

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夢追人009

アガサ・クリスティー女史に代表される様に英国の女流作家には本当にフーダニット・ミステリの名手がたくさんおられるなあと本書を読んで改めて思いますよね。複雑なトリックというよりも目立たない全く読み手の眼中に思い浮かびもしない意外な犯人を創造する技に著者は本当に長けておられてもう名人芸の域に達しているなと感服しましたね。それから若き骨董商女子ドーランの名推理と恋路の行方をもっともっと読みたかったですが既に25年が過ぎた今ではもう続巻の刊行は望めそうにないなと諦めの気持ちに傾きつつ一縷の望みを抱いて待ち続けます。

2018/01/20

カーゾン

M:小さな村に家政婦と共にやってきた弁護士のせいで、長年住んでいた老夫婦の引越や若い娘の自殺等村人に色々不幸が降りかかり、その後元凶になったその弁護士も死亡する。それを村で骨董屋を営む若い女性が探偵役となり、謎を解くミステリ。適度なサスペンスはあるが、機械的トリックは無く、人間関係の織りなす綾から犯人を割り出す”良質な”ミステリだと思った。浅羽氏の訳なので読みやすい。続編も数冊あるようだが、社会思想社亡き今、続編出してくれるところは無いだろうなぁ。

2024/10/22

sohara

浅羽莢子訳のミステリー。イングランド南部の小さな村に住み、近くの港町にある骨董の店を共同経営しているドーランを主人公とするシリーズ1作目。浅羽訳なので、安心して読み進められるも、コップの中の嵐というべきか、物語はドーランの住む村で終始するので、いささか広がりに欠けるきらいあり。むしろ、ドーランが大学をドロップアウトした26歳の娘なのに、そこそこの屋敷と骨董の店を所有しているという設定が興味深かった。1986年の作品だが、現在の英国でも通用する人物設定だろうか?

2014/05/06

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