やまと言葉で〈日本〉を思想する
やまと言葉で〈日本〉を思想する / 感想・レビュー
tamami
言葉が腑に落ちる、ということはどういうことだろうか。我々は「慰霊」「鎮魂」などの言葉で死者を送るけれども、その一方で、「いのちをなぐさめる」「たましいをしずめる」とそれらをやまと言葉に置き換え、その形を思い浮かべ、そういうことかと自らを納得させているのではないか。本書を読み、そんなことを考えさせられた。本書の手法は前回と同じくするものであるが、「いのる」「いのち」「たましい」「すむ」等々、生きるということについて、より根源的な言葉が対象となり、我々が先祖から受け継いできた事柄の本質が明らかにされていく。
2021/07/28
takao
ふむ
2021/12/24
良さん
和辻哲郎の「最も日常的な、最も平俗な」「活きた言葉をもって」哲学せよという提言を承け、哲学的思索を試みた書。 【心に残った言葉】複合・雑種としての“日本語”において、ものごとを抽象的・客観的に捉えるあり方、つまり「理論的方面における発展の可能性」とはどう考えられるべきか、という問いは、グローバル化という国際化のはげしい今日、あらためて、われわれ自身の大きな問題として突きつけられている(190頁)
2015/05/08
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