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誰も知らない 世界と日本のまちがい(旧版)

誰も知らない 世界と日本のまちがい(旧版)

誰も知らない 世界と日本のまちがい(旧版)

作家
松岡正剛
出版社
春秋社
発売日
2007-12-20
ISBN
9784393332719
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誰も知らない 世界と日本のまちがい(旧版) / 感想・レビュー

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おさむ

「モーラ(網羅)の神」セイゴー先生の博識溢れる世界史(主に近現代史)講座で、かなり脳ミソに汗をかきます(笑)。各地のネーションステイトが繰り返してきたあやまちの数々を、社会思想や哲学と併せて説き明かす。欧州、アジア、中東、アフリカとバラバラだった知識が横串を刺すことで関係性がよく見えます。社会や国家が常に進化し続けるというのは「まちがい」ということを実感しました。

2016/06/15

Tenouji

なぜ世界は戦争をするのか?という問いに、歴史的側面からシンプルにこたえる書はあまりないように思う。欲望のルーツ、という側面から世界史を概観する貴重な講演。各国の覇権の力学関係から考えると、今もその流れの中に日本も巻き込まれていることが良くわかる。しかし、進化論さえ、その欲望に取り込まれているのか…

2019/07/01

井上裕紀男

異質な人と文化が融合する世界を、近代から現在まで追っていく世界史講義第2弾。世界各地で起こる出来事を、同時代に起きたこととして説明する所が面白い。 「国民国家」と戦争、「アジアの歴史」と出遅れた日本の開国については改めて学び直したい内容。 多様な文化を望む人間が同質化を求めて世界を支配する二律背反する様を、「大衆」と「道理」を絡めて松岡氏が話していますが、私も改めて考えてみたいテーマです。精神と心理についても語られていますが難解。 何だかんだ言っても「日本らしさ」を大切にするのも悪くない、読後思いました。

2021/05/14

阿部義彦

古本屋で購入、春秋社2007年刊。碩学で知られる編集工学研究所の所長の松岡正剛さんによる講義録の形を取ってるので、全て話し言葉で、理解が進みます。所謂歴史講義の第二弾で、近代以降の現代史が主に話題の中心です、歴史を単に縦割りに1つの場所の過去から辿る事に異を唱え、同時期に他地域に起こった、同じ関連する事象に横滑りしたり斜めに飛んだりと歴史が苦手な私もつい惹き込まれました。特に8講『カフカとフロイトの部屋』は心理学と現象学について言及し、そこから芸術分野まで飛躍する手腕には知的好奇心が刺激されまくりでした。

2024/02/04

デビっちん

『17歳のための世界と日本の見方』の続編で、エリザベス女王以降の近代から中東戦争くらいまでの内容が編集されていました。自国や特定の地域の変遷だけでなく、同時に展開していることなど、タテ・ヨコ・ナナメに見ないと歴史は見えてきません。前書に引き続き、全体感を押さえつつ、細かい部分について正剛氏の博識に楽しませてもらいました。そういえば、日本人は端という部分から全体の関係性を説明できるモノの見方があるという記載にハッとさせられました。

2017/01/09

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