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よきことはカタツムリのように

よきことはカタツムリのように

よきことはカタツムリのように

作家
辻信一
出版社
春秋社
発売日
2016-09-15
ISBN
9784393333532
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よきことはカタツムリのように / 感想・レビュー

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kinkin

タイトルの”よきことはカタツムリのように”はインドのマハトマ・ガンディーの言葉から来ているそうだ。よきことはカタツムリのように、ゆっくり歩む。スローライフ・・・よく耳にすることはあってもそれを実践できる人は身近にいることは少ないような気がする。結果を早く出し合理的にできる人や組織が大切という世の中、それに応えられないあまり心を病むことも多い現代社会。立ち止まって休んでみることがすこしながらも個人にできるささやかなよきことかもしれない。

2016/11/04

なつ

『真実を頼りに慈悲の心をもち続けること。これが唯一の道』『自然エネルギーの「自然」とは、まず自分自身のこと。天からのメッセージはよく寝て澄んだ心にこそ届くのだ』『アウトドアは楽しい不便であり、楽しい飯事(ままごと)』『朝目覚めた時、最初に何を目にするのかによって人生は大きく左右される』『動物や植物ばかりではない、石にもストーン・マインドという心がある。そして、それらとコミュニケーションをとることも可能だ。 それらすべてが様々な表現をしながら、それぞれの時間を生きている。石は石の、水は水の、土は土の時間を』

2018/04/20

めぐみ

自分にとっての「よきこと」を考えてみた。何度も読みたい。

2016/11/25

森田裕之

文化人類学者で環境活動家の著者による「スロー、スモール、シンプル」な価値観の提案。「すること」による空間への働きかけが過剰な現代、「しないこと」で「する」を「いる」に転換し、それによって時間の価値を取り戻し、「今、ここにいる」ことの意味を再発見する。空間における量の拡張ばかりを目指す生き方から、空間と時間が調和する生き方に転換する、という考え方に共感した。「日本人は世界最高の時計を作るが、肝心の時間がない。ブータン人は時計を作れないが、時間だけはたっぷりある」というペマ・ギャルポ氏の言葉が印象的だった。

2018/07/08

ロータス

そうだなあ、そうだよなあ、と肯きながら読んだ。著者が当時一番嫌いだった言葉は「一億総活躍社会」だという。別に活躍しなくても生きていていい社会にならない限り、差別や分断はなくならないだろうし、優生思想ははびこるだろう。いま読んで良かった。

2020/08/02

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