民俗知は可能か
民俗知は可能か / 感想・レビュー
ジャズクラ本
◎ヘンテコなタイトルだが学習院の民俗学教授による評論で、その対象は石牟礼道子、岡本太郎、網野善彦、宮本常一、柳田國男。前者三人の著作は読んだことがないので、へぇ〜と感心しながら。後者二人のものはちょくちょく読んでいるのでフムフムと頷きながらの読了。特に最後の柳田國男と折口信夫の訣別のあたりは有名な話ながらも読み応え充分。もはや田舎を訪れても民俗風習が希薄になった現代。果たして民俗知は可能なのだろうか。
2021/05/15
ダージリン
赤坂氏の著作は割と読んでいるので、内容的には既視感があるものが多い。この本で取り上げられている人達の中では、石牟礼道子さんの作品はまだ読んだことがないので、是非とも読んでみたいと思った。民俗学には強く惹かれているが、社会の変化が急速に過ぎ、習俗が失われ、過去の文化や精神性に近接していけない思いが強くある。そうは言っても、ここに取り上げられた人たちを手がかりに、新しい見方を見つけられたらと思う。
2024/03/27
takao
ふむ
2021/08/06
y
性食考の著者ということで手に取りました。取り上げられている5名の名前は知っていたけれど、岡本太郎と網野善彦以外は、ほぼ名前だけだったので、勉強になりました。 終章の体験/証言/記憶については、歴史のみならず日々の仕事にも当てはまるなぁと思いました。
2021/02/27
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