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物語の向こうに時代が見える

物語の向こうに時代が見える

物語の向こうに時代が見える

作家
川本三郎
出版社
春秋社
発売日
2016-10-20
ISBN
9784393444207
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物語の向こうに時代が見える / 感想・レビュー

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杜のカラス

いろいろな小説、その時代的背景、社会構造、貧富様々な格差がある。昔、半世紀といっても、私には、現実の世界だ。今この時と同じように、私は生きている。ほとんどなにも変わらない。まだ20歳くらいっだけど、車も持つのも、そんなに豪勢じゃない、だけど中古とか、軽四とか購入価格、ランニングコストも低いのがほとんど、若者は車に憧れた。いまは違う。それが一つの現れ、価値観や生活様式が違う。小説の世界にも、それがはっきりと描かれている。そして小説の世界、芥川賞、直木賞をとってみても、女性進出が顕著。男はなにしてるのだろう。

2023/04/09

チェアー

本の読み方や感想は、その時々の気持ちや環境、年齢によって左右される。著者の現在の志向は戦争と老い、世の隅にけなげに生きる人々の生。個人的な感想のようだが、共感できるものも多く、一気読み。読みたい本が増えた。

2016/12/19

kiho

直接的ではないのに、川本さんの言葉にはずーんと響いてくる大きな存在感が。

2017/09/30

しゃんしゃん

本の読み方は千差万別。それぞれが感じれば良いと思う。最近、気になるのは出会った本が3.11の後に書かれたかどうかだ。人間を描く作家たちは、どう変わったか?どの目線なのかに興味がわく。ここに紹介されている本の多くは大震災の後のものだ。終戦からの復興そしてバブル崩壊の時代。3.11の衝撃、そこから今を懸命に生きようとする庶民群像が描かれる。地方の小都市の裏通りの名もない人間。それも恵まれているとは言えない人たち、けれど、何とか生きようとする姿に希望を見出すことが出来る。良い本を教えてもらった。

2017/02/19

Mc6ρ助

『そうなるとどうしても老人の価値が低くなってゆく。年齢を重ねてゆくことの価値が低滅してゆくから六十歳を過ぎても、七十歳を過ぎても 「オレはまだ若い」 と思わざるを得ない。 昔のように、第一線から退いても「隠居」として敬意を払われることがなくなっているし、経済的にも老人の自立は昔に比べてはるかに難しくなっている。(p206)』こんなところに引っかかるべくもない面白い本だったが、自分が非文学的な人間であることを改めて認識してしまった。

2017/05/13

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