半七捕物帳 3 (春陽文庫 A 79-3)
半七捕物帳 3 (春陽文庫 A 79-3) / 感想・レビュー
ぶんぶん
【図書館】半七捕物帳も三巻目、もうネタ切れだろうと思ったが、なかなかどうして・・・怪談、不思議話、いろいろ交えて益々面白くなる。 季節の移り代わりが、ちょっとした仕種で表すのが素敵です。 半七老人と岡っ引き時代の半七の対比が見事である。 しかし、終わった事件にまだこだわっている半七老人が凄いと思う。 「私」がちょくちょく行って話を聞くのに、邪険にしないで自慢話をするように淡々と話す半七老人が愛おしい。 さあ、次に行くか。
2022/09/30
はと
怪奇伝説・奇談の要素が多分に織り込まれた捕物帳小説。納得の結末も、ちょっと納得できない結末も、意外な結末も、途中でちょっとわかってくる結末も。1篇1篇は長くないですが、よく練られたすぐれた作品がほとんどだと思います。舞台は江戸で、この作品が書かれたのも昭和の初期のはずですが、和服を着た不良少女たちがうようよ出てくるし、性質の悪い詐欺師みたいな人たちもたくさん出てきて、江戸時代も今も人間の性質は大して変わらないんだな、妙に感心してしまいました。
2013/05/19
MIRACLE
「旅絵師」ほか全12編を収録した作品集(解説は志村有弘)。表題作は隠密の話で、半七とは直接関係があるわけではないが、気に入っている。
2012/09/24
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