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江川蘭子 (春陽文庫 C 1-34 合作探偵小説)

江川蘭子 (春陽文庫 C 1-34 合作探偵小説)

江川蘭子 (春陽文庫 C 1-34 合作探偵小説)

作家
江戸川乱歩
出版社
春陽堂書店
発売日
1993-10-01
ISBN
9784394301349
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江川蘭子 (春陽文庫 C 1-34 合作探偵小説) / 感想・レビュー

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nobby

江戸川乱歩から始まる6名によるリレー小説は横溝正史・夢野久作らが並ぶ錚々たる顔ぶれ。まだ世に知れる前とはいえ、奇怪で淫靡で独特な語り口など既に作風が確立されているのが感じられ面白い!まずは乱歩が自ら筆名もじった『江川蘭子』が幼少時に殺人現場に居合わせ母乳と違えて血を吸っていたなんて設定で書き始められるのがスゴい!その無茶ぶりを強引に次の作家に丸投げしたり、またトンデモない事柄書いてみたり、正直どんな結末になるのか心配するばかり(笑)そこは広げた風呂敷きちんと整理して、あくまで魔性の女を描いた展開には納得。

2018/12/29

ひこかつ

ビブリア4に載ってた?と思い、図書館で借りる。  幼少のころ、目の前で両親を殺害された“江川蘭子”のその後を、著名な作家のリレー形式で描かれた小説。 推理小説のリレー形式って、徐々にテーマがずれていってしまうので、最後の方はまとめるのに苦労したんだろうな(^_^;) 無理やり感いっぱい!!!! 発想は面白いと思うんですけどね・・・。

2013/06/21

たいち

江戸川乱歩を筆頭に、有名作家陣がリレー形式で物語を繋いで行く合作探偵小説。幼少時に両親を殺された江川蘭子。成長した彼女は両親の敵討ちに!!っとあるのだけれど、各作家が書きたいように書き、次の人に丸投げ、ってな感じで先の展開が全く読めない。登場人物のセリフのニュアンスが微妙に違い、若干の違和感を覚えるものの、前述の作家の伏線を後述の作家が回収する、というのもなかなか面白い。そして、夢野久作はどこまでいっても夢野久作だった(笑)。探偵小説というよりは江川蘭子冒険譚という感じ。こういう作風も斬新で興味深い。

2014/06/29

ホームズ

いろんな作家の連作ってスタイルはいろんな雰囲気は楽しめますが、物語としては1つになりきれない感じがしてしまってちょっと微妙な感じになってしまいますね。それぞれの雰囲気はいいんですけどね(笑)江戸川乱歩、横溝正史、夢野久作、甲賀三郎など有名な作家さんたちなので連作より同じ題材で短編を書き比べたほうが面白かったような気がしますね(笑)これはこれで面白いとは思いますが(笑)

2009/09/20

だちょう

六人の作家によるリレー小説。やりたい放題気兼ねせず書いてる人が多く、全員それぞれ作風が違うのがよくわかってとても面白い。急に物語の向きを大きく変えたり、風呂敷を広げまくったり、意味ありげなことを書いて、この謎はあとで解かれるだろうなんて無責任なことを言ったり。夢野久作がなんだかんだで伏線を回収しまくってるのがすごい。

2019/03/07

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