覆面の佳人: 或は女妖 (春陽文庫 C 1-45)
覆面の佳人: 或は女妖 (春陽文庫 C 1-45) / 感想・レビュー
Kouro-hou
昭和5年の新聞連載で、乱歩と横溝の合作翻案モノ。ところが出自がよくわからん作品で、実際は横溝が一人で書いている模様。乱歩が当作品を全く言及していないので乱歩知らない説もあるくらい。翻案元はAKグリーンと横溝が言っているが該当する作品が見当たらないとか。ヲヲ。しかもコレ、横溝初長篇と宣伝した『芙蓉屋敷の秘密』の前年の作品で分量は四倍以上。ヲヲヲ。内容はフランスの連続殺人事件モノなんですが、遺産相続人の争いとか後の『三つ首塔』を彷彿とする部分も有り。辻褄合って無いけど意表をつく犯人というのも初期横溝らしい。
2018/03/19
散文の詞
乱歩と横溝正史の合作というので、ワクワクして読み出したが、どうも、面白くない。乱歩ぽくないのだ。 普段は、そういうことをしないのだが、本編を読んでる途中で講説(あとがき)を読んでみて納得した。 どうやら乱歩は、名前を貸しただけで、正史が翻訳物を新聞小説として書いたものらしい。 ただ、徐々にオリジナル要素を加味していったので、面白くはなってくるのだが、そのせいでつじつまが合わないところもある。 まあ、ラストで明かされる犯人像とトリックに、後年の正史を彷彿とさせる部分があるが。
2019/08/08
y yoshi (イツモ ホンヲ ハナシマセンデシタ)
うーむ執筆過程がややこしいな。乱歩ぽくていい感じ。
2019/08/07
カニック
乱歩と正史の合作になっているが基本的には横溝正史の作品でした。初期の作品ですが読みごたえのある力作で最後は一気読み。横溝正史ワールドをたっぷり味わえる作品です。
2017/04/30
てっちゃん
1998年2月15日に読了
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