吸血鬼 (江戸川乱歩文庫)
吸血鬼 (江戸川乱歩文庫) / 感想・レビュー
いたろう
1930年から1931年まで、新聞に連載された小説。タイトルは「吸血鬼」だが、連載前に、乱歩はどこまでヴィランのキャラクターを考えていたのか、人の血を吸うヴァンパイアの類は出てこず、出てくるのは、鼻が欠け、唇がない異形の怪物。ストーリーも、連載をしながら考えていったのではというような、ちょっと無理がある展開。まあ、そこも含めて、乱歩らしいと言えるのかもしれないけれど。本作で、明智小五郎シリーズとして特筆すべきは、小林少年の初登場、そして、「魔術師」で初登場した文代と明智が、本作の最後に結婚をするところか。
2023/12/09
散文の詞
美貌の未亡人に迫る魔の手とそれに対する明智小五郎。 唇のない怪人は明智を挑発するかのような行動に出るのだが、少しずつ事件の真相に迫っていく。 新聞連載だったからか、小刻みに山場を作ってて、かなりつじつま合わせがひどいですが、まあ、なんとなくでも、きちんと着地していたので拍手喝采です。 ちょっと意外な真犯人だったけど。 まあ、細かい内容よりも、乱歩の得意の大活劇を堪能しましょう。
2020/01/08
ガトリング邪教徒(女)
トラウマ土曜ワイド劇場「江戸川乱歩の美女シリーズ」でパノラマ島綺譚の次に怖かった。花氷がとにかく怖かった、あんなの子供が起きてる時間に放送すんな。それはともかく幼児を放置して男と遊びまくってる被害者も大概だろ。早くこいつ頃されないかな、とイライラ。隠れ家の食事がビスケットの上にチーズってリッツパーティーかよ。あと、代々木が田舎呼ばわりされていて新鮮。まあ当時東京市以外は化外の地だし世田谷もまだ村だった時代。でもそこより西にある井の頭公園は大正時代にもう出来てるのよね、ちょっと驚くよね。
2023/07/29
し
少々ちぐはぐで突飛な部分はあるが、どんどんと読み進められた。 小林少年の活躍も然ることながら、同性として文代さんの華麗な活躍には胸が躍った
2019/11/25
喜怒哀楽
人間椅子だ〜!!!!って興奮した
2021/11/25
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