壺中美人 新装: 他1編 (春陽文庫 C 95-20)
壺中美人 新装: 他1編 (春陽文庫 C 95-20) / 感想・レビュー
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金田一耕助シリーズの一遍でした。壷中美人という曲芸にまつわる人たちの間で、入り組んだ人間関係が織り成した殺人事件でした。当たり前ながら、事件の発生から探偵の登場、謎解きまでが流れるようというか様式美のように、大変素直で面白く、トリックや、謎解きのヒントがどうしたというよりも、事件に至る人間関係の面白さが際立った話だと感じました。シリーズを初めて読んだけども、トリックや推理がどうしたよりも、動機解明が面白いと思いました。
2018/04/11
有沢翔治@文芸同人誌配布中
金田一耕助はTVで中国の雑技で壷の中に美人が入る「壷中美人」という曲芸を見る。同じ日、警官が不審者を見つけ、職務質問しようと声をかけると刺されてしまって、また陶器収集家の井川謙造が何者かに刺殺される。https://shoji-arisawa.blog.jp/archives/50857082.html
2009/08/02
meg
中華美女が壺の中に入るという冒頭と、一見おまけのような最後の数行との首尾一貫性がお見事。ただ、女装美少年やホモセクシャルな美少年、アブノーマル嗜好のサディスティックな男(両性愛者)などが複数名出てくるのはちょっと娯楽要素に媚びたというか、詰め込みすぎているように思う。
2013/08/31
冬至楼均
事件が昭和二十九年と明記されていて、解説の内容と明らかに矛盾します。作者の改稿癖の結果として緑ヶ丘への移転時期が早められた結果ですが。
2011/06/15
IamG
「壺中美人」が読みたかったので購入。事件自体は普通だった気もするが、金田一と等々力のやり取りは楽しかった。
2009/12/28
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