金子兜太: 自選三百句 (俳句文庫)
金子兜太: 自選三百句 (俳句文庫) / 感想・レビュー
りょちみ
類型の上に独創がある。季語定型を否定はしていない、定型派であるとするが、わりと字余りや素人目には自由な句が多いのではないかと思う作品も多い。それは定型でなくてはならないとするのではなく、非定型がこれから増えていくであろうことと季語もこれからの時代に合わせて変化したり増えていったりすることをわかっていた著者だからゆえだと思われる。最後の章では安西篤さんの金子兜太さん評と年表が添えられており、俳句創作で何を大事にしてきたか、その人生をわずかながら知ることができる。金子さんをさらに知りたくなる一冊。
2018/02/23
双海(ふたみ)
自選。
2013/08/24
感想・レビューをもっと見る