翻訳はめぐる
翻訳はめぐる / 感想・レビュー
くさてる
翻訳の金原瑞人による翻訳、英語、日本語の表記と本の歴史などにまつわる様々なことについてのエッセイ集。個人的にはサリンジャーにまつわる部分がとても面白く、良かったです。
2022/09/14
Nobu A
金原瑞人著書初読と思いきや、以前共著本を読了。22年刊行。翻訳に関するエッセイ集。法政大学社会学部教授兼翻訳家。80年代よりヤングアダルト部門に着眼し翻訳業を始めたとか。それだけに視点が新鮮で柔軟な発想を感じる。翻訳書600冊超には恐れ入る。そして、本人は謙遜しながらも翻訳論だけでなく英語教育もしっかり押さえている点が素晴らしい。やはり寺沢拓敬著「『なんで英語をやるの』の戦後史」と「ひつじ英語教育ブックレット」シリーズは必須。色々と普段思っている事が独り言で聴けて存外面白い。J.D.サリンジャー談義も乙。
2024/09/30
タンタン
金原さんのお話は読みやすくて興味深い。翻訳の裏話を聞きながら日本語について考えた!
2022/11/14
keik29
図書館本。
2022/09/17
0sanada0
内容は翻訳に限らず多岐にわたる。私は翻訳の話を目当てに買ったので、前半が面白かった。「翻訳は現代語訳で、基本的に既訳より新訳のほうがいい」と言い切るところが良かった。これから訳書を選ぶときの指針としたい。また、日本人学生が英語ができないと責められることに反論してくれていて、金原さんへの好感度がぶち上がってしまった。後半は豆知識が多い印象。私はキャッチャー……の良さが分からなかった人間なので、最後のサリンジャーについての文章は興味深かった。
2023/12/21
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