白波五人帖 (春陽文庫)
白波五人帖 (春陽文庫) / 感想・レビュー
Sam
河竹黙阿弥の歌舞伎劇「白浪五人男」を題材にした連作集。江戸中期の大盗賊である日本左衞門が自首するところから唐突に物語が始まるのだが、続いて明かされるその半生と自首の真相に胸が抉られる。その後登場する手下たち(弁天小僧、南郷力丸、赤星十三郎、忠信利平の4人)は棟梁の自首に戸惑いながらもそれぞれ自らの生き方を貫き、最後は見事に散っていくのであった。不条理な死やエログロが多く描かれるがそれとの対比で愛や自己献身といった崇高なものへの著者の想いが際立つ。若干尻すぼみの感はあるものの山田風太郎らしい傑作と思う。
2024/05/19
かずぺん
時代小説は良いですね。
2023/05/31
Kom
義賊みたいなものを想像していたが、結構な狼藉三昧の日本左衛門一行。相変わらずのテンポの良さ。
2024/01/20
あきのぶ
風太郎先生の白浪五人。以前に別の出版社からのを読んだ、何度も。
2023/03/28
ちはるん
「東」が全部「束」になってた
2024/11/12
感想・レビューをもっと見る