藤森先生茶室指南
藤森先生茶室指南 / 感想・レビュー
Haruko
茶室はお茶道具の一つ と考えれば茶碗を買うことはできてもお茶室は中々手が届かないもので、だからお点前やお道具ばかりを穴が開くほど見つめる茶会の現実があるのかもしれない。もっと 一期一会 この空間を共有する時間を楽しもうよ という先生の声が聞こえるような。歴史的に見れば 天王山の戦いで秀吉が戦場に赴く朝、一服の茶を献じる為に利休が、有合せの雨戸や藁で外界と遮断された「待庵」を一日で仕上げたのが原点。そう考えれば、藤森先生の奇想天外な茶室も、茶室の歴史の一隅を飾るのか 転換点なのか。はたまたあだ花か。
2018/01/09
ぺったらぺたら子
お茶の作法がカトリックのミサの作法を真似ていた、というのはどうやら本当のようだ。そして、自らの死の方向へと歴史を仕向け、死によってお茶を残し自らを永遠の存在たらしめたとすれば、それはキリストの人生そのものさえ利休は模倣していたのか。 原広司と著者との対談が特に興味深かったが、原の宗教的ヴィジョンというか深みに全く対応出来ていない著者に対して、原は適当に話を切り上げた感があった。著者の切れ味と豪快さと強引さとスピード感が好きなのだが、そういう深みには欠ける人かもしれない、とふと思った。
2016/07/08
インテリ金ちゃん
濃茶、薄茶の歴史、建築家と茶室の関係性に興味が惹かれた。やはり感性の違い?、藤森先生作の茶室については...
2017/04/20
Kuliyama
楽しく拝読しました。藤森先生のお考えはなるほどと思うところと、それはちょっとどうかなといろいろでした。細川さんの一夜亭には憧れますが、藤森先生に茶室をお願いする勇気は、うーん、ちょっとないです。
2016/05/17
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