小林多喜二名作集「近代日本の貧困」 (祥伝社新書122)
小林多喜二名作集「近代日本の貧困」 (祥伝社新書122) / 感想・レビュー
Hiroko
「小説の書き方」が印象に残った。
2013/12/28
boya
「魔手は襟首まで延びているぞ!」 …… 政治的に言えば「プロレタリア」であり「搾取される労働者」だが、実情から言えば「貧乏人」。『地区の人々』はスラムの貧民が如何に左傾するかを描いた佳作だろう。このほか小品や随筆、戯曲までも配したバランスのよい再編企画といえる。個人的には、北海道に住むようになったことで(小樽も歩き)、多喜二の描写を一歩深く実感できるようになったことが収穫だ。
2012/12/30
shimada1986
『オルグ』は日本における左翼活動の実相が読み取れ興味深い。 ある種スパイ小説的な面白さがあると思う。
2012/11/16
epitaph3
蟹工船からの流れで読んでみたものの、読みにくく、自分の力では難しかった。 迫力は伝わった。
2008/11/03
パリスお布団
「階、級、的」なる恋愛!『オルグ』はじめ青空文庫にない短篇が多く収録されていて貴重。中でも『飴玉闘争』の面白さといったら!銀行制度や宗教、また文章読本風な事まで説いてくれる多喜二の語り口、どれも優しくてとても好きだ。【蛇足】ところでこの祥伝社ってあまり馴染みなかったのでどんなものかと調べたら近刊はいわゆる『日本スゴイ』本そのものであった時の絶望たるや、おのれ!恥を知らぬか祥伝社!貴様の血は何色だ!
2018/01/30
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