まんが トキワ荘物語(祥伝社新書288)
まんが トキワ荘物語(祥伝社新書288) / 感想・レビュー
道楽モン
トキワ荘の住民だった漫画家たちによる、当時の回想を作品化したアンソロジー。初出は手塚治虫氏の立ち上げた『COM』に1969年から1970年にかけて掲載されたもの。さらに座談会も収録されており、当事者による生の証言として立派な一次資料となっている。トキワ荘に関しては、もう山の様に本が出されていて、各自の回想自体も時代によって変化したり、逝去されたり、話盛られたり、創作されたりと、まさにレジェンドに相応しい消費っぷり。高度経済成長と漫画の文化的地位の確立を両輪に、情熱だけを武器に駆け抜けた青春群像は永遠だ。
2024/03/11
akihiko810/アカウント移行中
70年に雑誌「COM」に連載された、昭和30年代にトキワ荘で暮らした12人の漫画家が、当時の思い出を漫画にしたもの 印象度A トキワ荘にそれぞれの青春があった、ということがはっきりとわかる作品集。巻末座談会では寺田ヒロオが(たしか当時ほぼ引退状態だったはず)出てて、数少ないながら発言してるが、本当に口数少なくてもう漫画には未練がないんだなーと思わせる。長兄役の寺田が皆に金貸したり生活の世話をしたりと、本当に支柱だったんだな、ということが他参加者からうかがえた
2021/10/02
ふろんた2.0
トキワ荘で生活した漫画家たちが、その思い出を漫画にして綴る。若手時代を過ごした狭くてぼろいアパートだと思っていたが、当時はそれなりに快適な環境だったのか。みんな寺田ヒロオに頼りすぎだぞ。
2015/05/09
HIRO1970
⭐️⭐️⭐️図書館本。
2015/04/04
スプリント
トキワ荘があった地域はなじみ深いので当時の風景が描かれていると懐かしさを感じます。収録されているマンガおよび座談会は今から40年以上も前のものです。頼れる兄貴分寺田ヒロオさんや異端児森安なおやさんの晩年を考えるとこの頃の和気あいあいとした雰囲気がとても貴重なものに感じます。
2015/05/16
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