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宗教にはなぜ金が集まるのか (祥伝社新書 665)

宗教にはなぜ金が集まるのか (祥伝社新書 665)

宗教にはなぜ金が集まるのか (祥伝社新書 665)

作家
島田裕巳
出版社
祥伝社
発売日
2022-09-30
ISBN
9784396116651
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宗教にはなぜ金が集まるのか (祥伝社新書 665) / 感想・レビュー

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ヒデキ

宗教というか、教団が、信者の気持ちである献金をいかにして増やしていこうとしていたのかという話にしか思えなかったのは、自分の勘違いでしょうか?

2023/01/19

田中峰和

冒頭、安倍元首相暗殺事件から宗教とカネの問題に結び付けたので、新宗教の搾取を中心に取り上げるのかと思ったが、世界4大宗教とカネの問題を中心に展開する。啓典宗教のユダヤ教、キリスト教、イスラム教のそれぞれとカネの問題を取り上げる。ユダヤ教以外は利子を認めなかったが、時とともに認めていく。だが、イスラム教は法学者にいちいちお伺いを立てるため、経済的発展が阻害された。キリスト教はヴェーバーがプロテスタントと資本主義の親和性を論じたように経済発展を思想的に支えた。巨大建造物を建てた新宗教も衰退がはじまっている。

2023/07/20

うえぽん

宗教学者島田裕巳さんによる、結果的に時宜に合った新書。解説の水野和夫さんが「切り口と洞察力が滅法鋭い」と言うが、加えて「一般読者の理解を促す引き出しの多さ」も挙げたい。英米でベストセラーを連発するライターの書き方にも近いか。世界宗教から新興宗教まで、宗教が持つ金にまつわる「胡散臭さ」を簡潔かつ説得的に紹介。ドイツでは今も教会が福祉の一部を担い、寺社との違いが目立つが、お布施の貢献を受けるのは僧侶であるのに対し、キリスト教やイスラム教では喜捨の対象は貧しい人であるという点に、なるほどと今更ながら納得する。

2023/05/03

みみ

なにかを社会の中で続けたり、存在させ、多くの人の中でその考えを共有するためにはある程度のお金が必要だということは分かっていたが、この本を読んでより宗教とお金は切り離せないものだと思った。自分が好きで誰にも迷惑を掛けないんだったら信仰は自由であり、頼るものとして宗教は必要だと思うので、皆が幸せになるようなお金の使い方が良いと思った。

2023/04/26

MASAMASA

新興宗教に金が集まるシステムを解説していると思って本書を手にした人は見込み違いになります。4大宗教の利子、商業活動等への対応の歴史を比較しつつ何故、資本主義、経済学がキリスト教から生まれたのかを説明していきます。 個人的に一番印象に残った箇所はマルクスが資本論を著す動機に彼がユダヤ人であった自身の出自があったと指摘している部分です。あくどい商売、貨幣経済を信奉するユダヤ人を解放するための論理の帰結が唯物論の宣言、無神論の宣言である資本論であったという切り口はとても新鮮でした。

2023/01/17

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