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黒祠の島 (ノン・ノベル 708)

黒祠の島 (ノン・ノベル 708)

黒祠の島 (ノン・ノベル 708)

作家
小野不由美
出版社
祥伝社
発売日
2001-02-01
ISBN
9784396207083
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黒祠の島 (ノン・ノベル 708) / 感想・レビュー

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ゆみねこ

九州の辺境にある夜叉島は、国家神道から外れた「黒祠の島」。パートナー・葛木志保の行方を追い、島に渡った探偵・式部剛が目にしたものは。因習にとらわれた島の人々、本家や分家。島を支配している分限者。横溝正史を読んでいるような世界観に浸れました。

2018/03/05

takaC

実に吸引力の強い物語なのだけど何でしょうねこの爽快とは対極の読後感は。表紙に「長編本格推理小説」と書かれているし大きな括りでは確かにそうなんだろうけど推理は重要なファクターではないよな。好き勝手に書きましたが『屍鬼』的雰囲気が好きな人には面白さ請け合いです。

2012/05/14

sin

裁きとは何だろう?もちろん警察が逮捕することが裁きでは無くその先に司法がある。それは国家と云う組織の元に行われることで民衆が行えばリンチと化す…地方の島の閑散とした漁村に消えた知人を追って訪れた男は、その痕跡までもが拭い去るように消されたことを知り、やがて無惨な有り様の死体と成り果て既に葬り去られたと知る!?神の裁き?有り得ない解釈だがそれは島民の共通した認識と知らされる。真の犯人とその動機を追い求める彼がたどり着いた結末は…真の神の裁きと、喪ったはずの知人の行方だった。

2022/05/14

ネムコ

『ゴーストハント』で火が着いて「もっと怖い小野不由美が読みたい!」と選んだ本書。邪教に淫する絶海の孤島でホラーな出来事がこれでもかっ!と畳み掛けてくるストーリーを期待していたら、中盤くらいから「なんか違う」感が。過去はともかく人は一人しか死なないし、探偵に協力した住人が惨たらしい目に合うこともなく。表紙をよくよく見てみたら『長編本格推理』と書いてある…💧(続く)

2020/07/11

J7(読メ低浮上中)

辺境の島に渡り消息を絶った女性、呪術的な因習と権力を持つ旧家、不自然なまでに余所者がいた痕跡を認めない島民たち・・静かに不穏に醸し出される忌まわしい空気に、物語序盤から引き込まれていく。本書は島を舞台にした、いわゆる"孤島ものミステリ"だが、ミステリであっても『残穢』『鬼談百景』で体験した小野不由美さんの"闇の感性"は遺憾なく発揮されている。例えば、主人公がとある廃屋を探索中に、はるか昔に起きたらしい惨劇を想像するシーンがあるのだが、それが本当に怖い。漆黒の雰囲気に呑まれそうになる傑作ダークミステリ(→)

2016/08/24

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