殺意は砂糖の右側に: 天才・龍之介がゆく (ノン・ノベル 710)
殺意は砂糖の右側に: 天才・龍之介がゆく (ノン・ノベル 710) / 感想・レビュー
烟々羅
「読んでないことはないだろうが、憶えてないから」がシリーズ第一作だった。事件が解決したあとに語り手の光章が龍之介と語る会話にところどころおぼえがあるほかは、まったく憶えてないねぇ、7話とも。質の良い謎解きなので、再び楽しめたのはうれしいこと。 初版が平成13年で、わたしがはじめて読んだのはきっと五年前20年かな。
2013/11/30
ARICE
登場人物が個性的かどうかで本を読んでしまう僕ですが、この龍之介君は良いですね。「天才!龍之介がゆく!」このキャッチコピーで鼻につくような天才を想像してしまったのですが、実際はかなり天然・世間知らず(良い意味で)・臆病で可愛いです。探偵役ってたいていは神経図太くて冷静沈着、みたいな感じだと思っていたので頼れるんだけど頼りない?龍之介君を見ながらドキドキして読みました◆短編集でどの話も科学的なトリックが入るので理系の人はすごく好きだと思います。ラストイン・ファーストアウト現象とか聞いたことも無いよ、ワタクシ。
2009/05/12
Mono
探偵君のおろおろっぷりが中々新鮮。語り手の突っ込みも軽快で気楽に読める一冊。
2010/04/18
hirayama46
久しぶりの柄刀一。個人的にどうも文章が苦手で、なかなか文意が読み取れないことが多い作家さんだったのですが、本書はわりにすらすら読めました。良かった良かった。/お気に入りはトリビア的なトリックが上手い表題作と、どこにでもある硬貨の使い方が意外な「凶器は死角の奥底に」かな。6章の「ダイヤモンドは永遠に」は単行本の際の書き下ろしだそうですが、5章と7章のつながりを分断しているように思えて、ちょっと蛇足かな、と思いました。トリックも正直あまり……(むしろ捨てトリックのほうが面白かった感が)でしたし。
2013/12/27
笹
龍之介くんが随所でかましてくれる天然ボケが、かなりいい味を出している(笑)
2002/05/27
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