呪禁官 (ノン・ノベル 723)
呪禁官 (ノン・ノベル 723) / 感想・レビュー
JACK
△ 呪術が発達した世界。呪術による犯罪を取り締まる専門家「呪禁官」が生まれた。主人公の「ギア」こと葉車創作は、殉職した父の遺志を継いで呪禁官養成学校に通う。一方、世間では呪術根絶を目指す科学者集団ガリレオがテロを起こし、不死者と呼ばれる謎の男、蓮見が世界を支配する呪具を集めていた。古今東西の呪術が飛び交う物語。学校での訓練が中心で呪禁官はほとんど出てこない。主人公のギアが頼り無さすぎ。描写がマンガ的。ライトノベルですね。2001年の出版なのですが、「ハイパー伝奇」という宣伝文句は懐かしい。
2014/09/26
Yuki
呪術>科学になった世界で、呪術を用いて犯罪を取り締まる呪禁官だった父の背中を追い、呪禁官養成学校に入った歯車創作の成長を描く一昔前のライトノベル。学校でのいじめられ描写がちょっとキツいのと、後々の大きな事件になる科学者集団の動きやどこをどう見ても不穏な蓮見という人物の描写が絡むので前半はなかなか読み進められず、創作とルームメイトがいじめを乗り越え、事件に巻き込まれた後半はスピードアップ。真言、幽体離脱、禁術、蠱毒、獣化…なんでもありの戦闘シーンが圧巻。近いうちに復刊されるはずなのでお好きな方は是非。
2015/10/23
とうか
呪術が科学に取って代わった世界、違法な呪術行為を取り締まる役職である呪禁官を目指す主人公ギアの成長物語。読み終わって感じたのは、ボリューム足りない!!という事ですかね。詰め込まれたエピソード、もうちょっと深く濃く読みたかったなぁと。
2013/06/12
まつじん
長編ハイパー伝奇、というくくりの本書ですが菊地秀行さんのと違ってエロはないです。グロテスクはあるのですがね、それが”伝奇”なんでしょうか? 魔術と科学との戦い、じゃない魔術妖術密教入り乱れて何でも使ってみましょう!ってのが呪禁官なのでしょう。 その呪禁官を殉職した父を持つ少年葉車くん、あだ名はギア、が呪禁官になることを目指して養成学校で大活躍するのが本編です。
2009/01/29
なさぎ
下でも言っている人がいるけれど、キャラクタ一人一人の作り込みや、我々の現実世界との地続きな感じが、ハリー・ポッターを思い出させた。父親が使命に殉じているのも同じと言えばそうか。単発だと思って読んでいて最後の方は置いていかれそうになったけれど、シリーズものと知り納得。サイエンス・ファンタジーとしてはかなり王道で、なおかつ媚びすぎていない感じが大変好きだ。
2017/08/26
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