羊の秘 (ノン・ノベル 792)
羊の秘 (ノン・ノベル 792) / 感想・レビュー
紅はこべ
見立て殺人、雪の上の足跡、民俗学的薀蓄、オカルト的怪現象など、本格(変格)ミステリファンの好きな要素をこれでもかという感じで詰め込んでいる。本格をパロっている印象が強いが、普通その系統はユーモアミステリになるケースが多いのに、本作のトーンは暗い。探偵のキャラはユーモアはあるが。3件目の殺人はかなりシュール。さすがバカミスの代表作家。
2009/08/30
造理
★★★☆☆ 作中にも「頭の変な作家しか書かない」とあるように徹底的に羊の見立てに拘った変なミステリ。見立て、トリック共にかなり無茶な部分もありますが犯人特定のロジックの切れは健在。バカトリックに対して事件の動機や真相がけっこう重たく、なんとも気持ち悪い読後感です(笑)
2016/11/11
雪紫
可愛い表紙に反して動機や呪術、夢やいじめ自殺をネタにしてるせいもあって重い印象(あまり羊って感じしないし)。思いもよらないところからヒントが出るのは流石だけど、第2の殺人の不可能犯罪に関しては「あるあ・・・ねーよ!」しかない。オチがある意味悪夢のよう・・・。
蕭白
いまいち乗り切れませんでした。
2014/03/02
かごめ
ミステリーを読む際、トリックや犯人の動機よりも事件そのものや舞台装置、小道具に重きを置くのでその点では満足でした。散りばめられた秘密や謎は暗くて魅力的。いくらトリックに重きを置いてないとはいえあまりにもぶっ跳んでる謎解きはあれ????って感じですけど。そっちを重視する方にはおすすめしません。
2016/10/27
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