紅薔薇伝綺: 龍の黙示録 (ノン・ノベル 800)
紅薔薇伝綺: 龍の黙示録 (ノン・ノベル 800) / 感想・レビュー
蒼
図書館臨時休館対策月間再読本。かつて「薔薇の名前」という映画をテレビで見たことがあったが、とても難解だったという印象が残っている。作者はこの作品はその本歌取りだと言うが、宗教に関することはやはり難解だった。が龍によって13世紀に飛ばされた修道士セバスチアーノが、自分の信仰と透子への思いを見定めてフラフラと愚痴ってばかりだった自分から脱却出来た事が救いであり、今後の彼の活躍に期待出来る終わりだった。人外の龍が人がましくて食えないヤツというか人が悪いと言うか、そこが笑える物語だった。
2020/04/23
ちゃちゃ
(再読キャンペーン中)「ネクラな修道士君」が大変お気に入りなので,シリーズで一番のお気に入りの巻。頑張ったね,セバスティアーノ君。君は本当に良い奴だよ。どんな状況でも,真っ直ぐ正しいと思うことを貫き通していくんだもの。十三世紀の修道院でのお話でしたので,北鎌倉のお茶会は,ほんの一瞬しか出て来ませんでしたが,だからこそより輝いて見えました。僕も参加させてくれ~!と,暴れたくなる程に。それにしても,困ったなあ・・・この後は二分冊とか,三分冊なんだよなあ・・・。再読キャンペーン大丈夫か・・・?
2013/02/02
綾乃
セバスチアーノくん、過去に飛ばされるの巻。前巻で出てきて通りすがりかと思いきや、メインキャラへ。 いやいや、龍さんもお人の悪い・・・。
2018/01/03
堆朱椿
薔薇の名前のオマージュ。舞台は13世紀の修道院。活躍するのは悩める修道士ときたら、読まずにはいられません。修道士セバスティアーノは良いキャラで、龍が主人公の話より応援したくなります。残酷なエピソードもでてくるけど、このシリーズは甘く柔らかい印象。シリーズ最後まで読むかどうかは考え中。(この話を読むために1話めから読み重ねました)
2014/08/24
つかさ
再読。中世、修道院、殺人事件。なんとも蠱惑的な香りがします。物語としては追体験的な。セバスティアーノに対して大人気ない龍の態度がなんとも可笑しいといいますか。こんなところが妙に人間臭くて好きだなぁ…と思います。セバスティアーノは透子に憧れて恋をしているけど、そんなセバスティアーノも強くて魅力的な人間だと思うなぁ。私は。
2014/07/14
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