親鸞の不在証明: 長編本格歴史推理 (ノン・ノベル 818)
親鸞の不在証明: 長編本格歴史推理 (ノン・ノベル 818) / 感想・レビュー
LUNE MER
陰陽師・六郎太と白拍子・静の歴史ミステリー第三弾。タイトルにもなっている親鸞に対するある秘密が最後に明かされるが、本作のメインとなる殺人事件は親鸞とは直接関係なし。親鸞の謎については詳細な説明まではなくラストで唐突に提示されて合点されるという急な印象。ちなみにこの謎についてはWikipediaにも記載のある有名らしいものであり、大正時代に本作とは逆の決着がついているらしい。本作ではその決め手となる証拠についても否定しているけど。鯨統一郎ファンにとって一番ニンマリするのは主人公2人の正体がラストで判明する点
2021/09/08
TheWho
「邪馬台国はどこですか?」等の爆笑歴史解釈で異彩を誇る著者が、とある豪農で起こった連続殺人事件に隠された陰湿な真相が絡んだ物語で、著者真骨頂の爆笑歴史ネタとは違いシリアスな推理ミステリーとして展開する。物語の冒頭は、浄土真宗中興の祖蓮如が、昔遭遇した連続殺人事件の真相を語り始める。解き明かされた真相は、まるで横溝正史のミステリーの如く、豪農家に隠された陰湿で、驚愕な真相を金田一耕助役を蓮如が担い解き明かしていく。そして、その昔話の真相と親鸞の不在を裏付ける結びであった。ミステリー好きには、お勧めの一冊です
2018/07/16
あんぬ
題名に親鸞とついている割には、本編の最初と最後にしか関係がない。中の殺人事件にしても、ものすごい秘密が暴かれる!みたいなあおりをしておいてかなり拍子抜け。うーん、鯨作品でもっと面白いものはあるのになあ。残念。
2015/12/22
こう
タイトルからして蓮如が探偵役を務めるのは納得だけど、歴史の謎部分がアッサリしすぎで、ちょっと物足りない。
2012/05/05
kotaoue
鯨 統一郎らしい、軽い読み口の作品。歴史ミステリー部分の分量が少なく、タイトルに惹かれた場合は肩すかし感も…
2011/11/17
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