厭な小説 (ノン・ノベル 891)
厭な小説 (ノン・ノベル 891) / 感想・レビュー
ミツツ
あーあ 厭だ厭だ。最後の話しを読んでこの本の装丁の意味を知るとギャッとなり放り出したくなった。
2018/11/29
らすかる
手に取ったときに、あまりの分厚さと古めかしさと色褪せ具合に何とも「厭な」気持ちになりました。中には7つの繋がった短編が。厭なはなしだ、ってのはタイトルからも本の雰囲気からも重々わかってはいたのだけど、とてつもない不条理さと無限地獄のような閉塞感と読んでる自分がおかしいのかと錯覚する「厭な」かんじ。あぁ、ほんとに厭だ。読んでて陰々鬱々とした空気に!京極先生にしてやられた敗北感(/∀\*)
2018/12/06
F
「本書の効用:背筋がぞわっとした後に、どんよりします。読者様、およしになったほうが…」何つー帯…さぞ厭な話なんだろうなぁ、装丁もわざと厭らしく小汚い風だし…虫も挟まって…財布の中身も減るし厭だ、厭…(中略)。でも京極夏彦の本を読まずにいるなんて、もっと厭だー。という訳で読了。タイトル通り厭~な小説でした。身の毛もよだつ嫌悪感のオンパレード。ああ、厭だ厭ダ。
2011/09/02
ダージリン
帯やら、見開きやらにのせられて読んでしまいました。初めの2篇が凄く理不尽で厭でした!後の話は法則性みたいなものがあって、まだ安心?できるのだけれど・・・結局オチを見届けるまで、やめられませんでした(涙)。ソフトカバーの下にまで、蚊が・・・
2011/09/17
色々甚平
恐怖と厭の違いを感じさせられた。それと爺さんの勃起シーンが何度も出てきて、京極さんの爺さん好きは本物だなと思わずにはいられなかった。本そのものにも工夫がなされていてわざと経年劣化させていたり、ページに蚊の潰れた後が残っていたりしてこちらを巻き込むエンターテイメントとして成り立っているなぁと思っていました。思わず読み進めてしまうのですが怖くないです。ただ気持ちが不安になっていきます。被害に合うのがマトモな奴が馬鹿を見る状態なのも総じて厭になる要因かもしれない。なんでお前がのうのうと!と思うの間違いなし。
2016/07/12
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