賛美せよ、と成功は言った (ノン・ノベル)
賛美せよ、と成功は言った (ノン・ノベル) / 感想・レビュー
ダイ@2019.11.2~一時休止
碓氷優佳その5。碓氷VS犯人?を第三者で眺めるとって作品らしい。表紙は左から反町・軽部・のん・ベッキー?
2017/10/26
aquamarine
碓氷優佳シリーズは基本的に倒叙ですが、今回はちょっと毛色が違います。予備校時代に同じ恩師にお世話になった仲良しグループの一人の成功を祝うための祝賀会。そこで衝動的に起こった恩師の殺害が、ある人物の作為があったと考えて優佳が心理戦を繰り広げます。相変わらず鋭い彼女が、高校時代、大学生と比べてどう変わって、現在どのようになったのかがちゃんとわかるところが嬉しいです。この本を一冊だけ読んだら賛否が分かれるかもしれませんが、私はそれら時間の繋がりも含め十分楽しみました。朧気になった一冊目を読み返してみたいです。
2018/01/20
Satomi
碓氷優佳シリーズ。夢を叶えた成功者を讃える集いで起きた殺人事件。碓氷優佳の切れ者っぷりが炸裂する。ゾッとするほど頭が良い。言葉じりを捉えては真相を暴こうとする。凄まじい心理戦。普段の会話でこんな風に心理戦を挑まれたら正直めんどくさい。きっと無口になる…。私は碓氷優佳とは友達にはなれない…このシリーズを読む度に思うのです。
2017/11/08
ジンベエ親分
前作「わたしたちが少女と呼ばれていた頃」と同じく武田(旧姓上杉)小春が語り手となる長編。碓氷優佳シリーズの長編では初の、倒叙形式ではないクローズドサークル。フーでもホワイでもハウでもない謎で、ほんと毎回、どこからこんな着想を得てるのやら。それより読者的に気になるのは、前作のラストで優佳の冷たさに旋律して決別したはずの小春と優佳の関係性なのだが、まことに気持ちよかった。だから前作のレビューでそう書いたじゃん(笑) つか、小春も同じ穴の何とやらなのだが(笑) ラストの構造転換も話の落とし方もとても良い佳作。
2017/12/30
オーウェン
前作の碓氷優佳の過去からの繋がりで、予備校時代の仲間が集まる祝賀会に出席する小春。 ところがその中の1人が恩師をワインボトルで殴り殺す事件が発生。 いつもの優佳なら殺人が起こる前にとなるが、これは起こった後、いかにして犯人を唆したのかという視点で始まる。 集まった仲間たちで始まるディスカッションの中で、優佳が目を付けた人間をいかにして追い込んでいくのか。 優佳の人間性がなんとも強烈なシリーズのはずだが、小春もそれに近づいているのではないかと思わせるラストだった。
2023/10/05
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