奔馬、燃え尽きるまで: 伝説を駆けぬけたサラブレッド (祥伝社黄金文庫 し 1-3)
奔馬、燃え尽きるまで: 伝説を駆けぬけたサラブレッド (祥伝社黄金文庫 し 1-3) / 感想・レビュー
鬼山とんぼ
私は作者と同い歳で68年の有馬記念からずっと競馬を見ている。今の競馬学校が白井分場と呼ばれた頃に騎手を志望して1週間ほど某厩舎にお世話になったこともある。馬はファンも含め多くの関係者の生活と期待を背負って走っている。多額のお金が投じられる生き物を育て、それで勝負する世界というものは、朝から晩まで気が抜けず、頭も体も気も使う、本当に大変な世界である。本書は超は付かないまでも記憶に残る一流馬の現役時のキャリアを纏めた短編一代記集。柴田氏の競馬本には空気がきちんと描かれていて、当時を懐かしむことができる。
2024/04/29
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