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雪月花の数学 (祥伝社黄金文庫 さ 14-1)

雪月花の数学 (祥伝社黄金文庫 さ 14-1)

雪月花の数学 (祥伝社黄金文庫 さ 14-1)

作家
桜井進
出版社
祥伝社
発売日
2010-06-11
ISBN
9784396315139
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雪月花の数学 (祥伝社黄金文庫 さ 14-1) / 感想・レビュー

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月讀命

数学というと数字の羅列、公式、方程式など文系にとっては避けて通りたいものの代名詞と決めつけていたが、実は数学とは「芸術」であり、この上なく美しいものであるという事を知った。1:1.6の黄金比を重んじる西洋の美術、建築など対して、日本の1:√2を重んじる白銀比は、伝統建築や美術に取り入れられている。√2=1.4142・・を昔の人が知っていたわけはなく正方形を利用したものだが、この思想が、建築、美術、和歌、華道など日本文化に繋がっており、和風の持つ渋さを醸し出す。西洋かぶれでなく和風美を大切にしたい。

2010/05/10

ひろ

西洋の黄金比に対する日本の白銀比、江戸時代に発達した和算の歴史など、日本という視点から数学へアプローチする。例えば「5・7・5」「5・7・5・7・7」で構成する俳句や短歌は、構成要素もその和もすべて素数で、さらには白銀比が隠れている。白銀比こそが無駄を好まず質素を美徳とする日本人の精神に通じているというから、なんとも興味深い。数学の雑学としてはもちろん、日本人として大事な考え方を知ることができるという点でも楽しめる一冊。

2014/06/14

mymtskd

日本の美や文化に潜む白銀比というものを初めて知りました。黄金比が長方形なら白銀比は正方形というのも日本で暮らしていればなるほどと実感します。俳句までも正方形に当てはまるというのも本当に面白い!また和算に触れているのも興味深い!本書は数学的意味まできっちり理解できなくても、あーそういうことなのね、とわかるように書かれており、そのあたりさすが桜井進さんなのです。

2019/05/06

くまこ

数学の雑学風寄せ鍋みたいな本。日本の伝統文化に活かされている白銀比という着眼点が面白かった。日本人が、正方形の一辺と対角線の比をどう利用してきたかが具体的に解説されている。西洋文化の黄金比との比較は読みやすかったが、結論がやや強引な感じ。もっとテーマを絞って掘り下げたらよかったと思う。

2012/06/23

reur

日本人が美を感じるのは無駄を出来得る限り削ぎ落とした本質根源的な部分なのかそれとも江戸時代の高度な自給自足精神の成せる業なのかという感じですが 日本の魂は東北に息づいてる様なのでこの地域の復興再生に和算の精神が生かされると良いなと思います。

2012/07/17

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