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謹訳 源氏物語 九 改訂新修 (祥伝社文庫)

謹訳 源氏物語 九 改訂新修 (祥伝社文庫)

謹訳 源氏物語 九 改訂新修 (祥伝社文庫)

作家
林望
出版社
祥伝社
発売日
2019-09-12
ISBN
9784396317652
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謹訳 源氏物語 九 改訂新修 (祥伝社文庫) / 感想・レビュー

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きゃれら

匂宮と薫の恋の争いというか鞘当てというか、ヘンタイ合戦というか。二人して結局は自分のことしか考えないわけで、君のためだ的なセリフは口にするものの内実は全く伴っていない。そう言いながら、浮世の定めとして仕方ないんだろうけど、えらい人の婿になってしまう。ひたすら酷い。その二人に恋されてしまった浮舟の運命やいかに。

2024/05/02

てらこ

早蕨から東屋まで。前巻の橋姫から始まる「宇治十帖」は、薫と匂宮、八の宮の娘たちをめぐる物語で、それぞれの登場人物の微妙で複雑な心情が描かれているのが面白い。 とくに八の宮の娘たちの生き方は、最後まで断固として貞潔さを貫く姉・大君、結果的に匂宮の妻になる妹・中君、そして2人の男性の間で揺れる庶子・浮舟、、と三者三様。この時代の女性の幸せって何だったんだろうと考えてしまいます。

2020/02/15

たかしくん。

前巻から主役が変わりましたが、相変わらず平安貴族の色恋物語であることには変わりありません。ご懐妊の中君だが、匂宮と決して仲が良いとも言えず、それを心配しながら顔を出し結局は彼女にお手付きをする薫(笑)。その薫も二の宮を正室に迎えながら、亡き大君に未練が残る、といった優柔不断そのままのストーリー展開の中、彼女らの異父姉妹こと浮舟が登場。いよいよこれが最後のヒロインになりそうですね!

2023/09/30

おとん707

前巻で匂宮と中君が結ばれ平穏な日々を期待したがなかなかそうはいかないようだ。一方の薫は亡き大君が忘れられない。そんなところに大君、中君の異母妹の存在が明らかになる。しかも大君に瓜二つとか。中君は薫の相手にと気を回すが元来真面目でその方面には不器用な薫の心は定まらない。そうこうしているうちに匂宮がこの異母妹に手を付けようとする。中君が薫に比して匂宮を評する「こなたの宮は、まことにあちらのほうがだらしないお方」という言葉に笑ってしまった。それにしても薫はもう少し積極的になれないものかな。読んでいてじれったい。

2023/01/14

LUNE MER

いよいよ最後のヒロイン浮舟も登場。光源氏亡き後の薫・匂宮の時代。源氏物語は源氏物語なんだけど、第4期ディープパープルを聴いた時の印象に近いものを感じるんだよねぇ、源氏物語第三部。六の宮や二の宮など、咬ませ犬のような、心境すらろくに描かれない女性も多いが、

2020/03/15

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