人は「感情」から老化する　脳の若さを保つ習慣術(祥伝社黄金文庫Gわ4‐9) (祥伝社黄金文庫 Gわ 4-9)

さくらっこ

脳の老化と言えば、記憶力の低下を連想するが、知力と体力は意外に衰えないらしい。感情を司る脳の前頭葉が影響するそうだ。それは感情のコントロールや意欲に関係する。年齢と共にやる気がなくなり、怒りっぽくなるのはそのせいなのだ。様々な対策が記されていたが、要は楽しいことをすること。ギャンブルなど、少々反社会的なことは、感情の老化予防には効果てき面らしい。それでも老後のいろんな不安はぬぐえない。それを全て受け入れ解決法を模索する森田療法という考えが印象に残った。正に年の功を発揮する場だ。前向きな気持ちで読み終えた。

2023/09/11

kaz

2023年３月20日初版だが、2006年11月発行の書籍を加筆・修正のうえ文庫化したもの。当然のことながら、個々の要素は、著者の従来の主張と概ね重複。最近の著作と比べると、記述がかなり丁寧。新しいことに挑戦する、愚痴を溜め込まない等は、心がけたい。図書館の内容紹介は『健康・脳の機能・見た目をいつまでも若く保つには？　人間の本質的な老化のスタートは「感情の老化」にかかっている。精神科医の立場から、感情が老化しないためのポイントを具体的に伝える。「感情老化」度テスト付き』。

2023/10/14