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産霊山秘録 (ノン・ポシェット は 1-7)

産霊山秘録 (ノン・ポシェット は 1-7)

産霊山秘録 (ノン・ポシェット は 1-7)

作家
半村良
出版社
祥伝社
発売日
1992-05-01
ISBN
9784396322618
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産霊山秘録 (ノン・ポシェット は 1-7) / 感想・レビュー

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ぽてち

高皇産霊尊の直系の子孫である〈ヒ〉一族。彼らは様々な特殊能力を持つ超人で、日本の歴史に大きな影響を及ぼしていた。なんとも壮大で奇想天外な物語である。8章から成る本書は、織田信長に始まり様々な時代を経て現代に至る。実に400年に渡るその内容は荒唐無稽ではあるが破綻はなく、もしかしたら……と思わせる。SFマガジンに連載後1973年に出版された作品だが、少しも古さを感じなかった。koboにて読了。

2022/01/08

七色一味

読破。やっぱり角川文庫版の表紙が良かったなぁ。半村良さんお得意(?)の、日本の「正史」を改編することなくその影に特殊な一族を配し、歴史を動かす──または日本の根源を守護させる役割を担わせ、「正史」の出来事に絡ませていく長編伝奇SF作品。とにかく後半は半村良さんの空想力がその翼をいっぱいに開いたようで、とんでもない壮大な物語へと発展していきます。第1回泉鏡花文学賞受賞作です。

2014/01/14

とも

★★★☆昭和48年に書かれたというから、45年前の作品となる。文書技術は古臭くて読みづらい面はあるが、徹底的に掘り下げたこのような作品が当時に書かれた事は驚きである。古代より日本を影から支えた<ヒ>一族の、戦国期から現代までの関わりを日本史のトピックスやキーマンを絡めて滔滔と述べられていくストーリーは一大叙事詩である。

2018/12/31

tosca

中学生の頃に出会った半村良だけど、中学生の自分に半村作品が理解出来ていたんだろうか?本作は初読。どうしてもっと早く読まなかったんだろう?読まなきゃ損っていう位面白かった。第一回泉鏡花文学賞受賞作、40年以上前だが全然古くない。〈ヒ〉という特殊な一族が日本史の動乱期に世を太平にすべく暗躍する。本能寺の変や関ヶ原、幕末と様々な時代が描かれるが、特に本能寺の明智光秀の行動は、この創作の方が辻褄が合う。徳川家康と天海僧正の関係も然り。勿論SF要素は入っているが、歴史奇伝超大作とでもいうのか。読めて良かった。

2020/05/06

ソルト佐藤

時代の裏には、超能力をもった謎の一族が暗躍している…。という、パターンを作った作品。連作短編に近い構成もあり、戦国時代から現代(当時)までの500年近い時間を一冊に書ききる。今の作家なら、何十巻も書いて途中で力尽きると思われる(笑 コンパクトに収めた弊害か、会話だけで話の筋を説明している部分もあり、ちょっとさびしい。前半は、まだ天海が主軸になっているが、後半は、ちょっと。特に現代の話、オカルトビリーバーな話と紙一重である(笑 それでも、前半のキャラや伏線が見事に収束させる構成力はすごいの一言。

2015/08/15

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