奇憶 (祥伝社文庫 こ 15-1)
奇憶 (祥伝社文庫 こ 15-1) / 感想・レビュー
夢追人009
ホラー作家・小林泰三さんが祥伝社文庫創刊十五周年記念に著した特別書き下ろし中編小説。ああ、不覚にも私はお名前の読みを「たいぞう」さんだと思い込んでいましたが実は「やすみ」さんだと初めて知りました。日本語は本当にややこしいですね。それから著者のお写真を拝見して普通のイケメン男性である事にも(ホラー作家のイメージとの落差に)驚きましたね。この男・藤森直人(竹中じゃなく)は「男おいどん」みたいな環境で暮らす怠惰な野郎で世の若者は反面教師とすべきでしょう。彼は現世よりも2つの月がある異世界で幸せを探すべきですね。
2019/06/04
眠る山猫屋
家の書架にひっそりと眠っていた一冊。いったい誰が購入したのだろう?家人の誰も読みそうにないのに・・・ここまでは実話(苦笑) さて、内容は・・・どうにも救いようがない直人が主人公。なんというか、ちょっとボタンをかけ違えただけなのに、自意識の高さと認識の甘さが彼を奈落の底へと誘う。全く笑えない。何なれば今の自分と差して変わらないのではないか、と思うから。人として自堕落に堕ちていく直人は、幻視した“もうひとつの記憶”へ縋る。彼が願ったもうひとつの世界は・・・やっぱり地獄でしかなかった。
2022/04/25
たいぱぱ
息子が、読書感想文用(笑)に図書館から借りてくるも断念。転がっていたので読んでみた。全然面白くない!
2012/08/20
miho
おどろおどろしくも物悲しい感じ、動物の死体が浮かぶドブ川とかは日野日出志の絵が浮かんできそうになる。パラレルワールドより、主人公の転落していくさまがリアルで怖い。
2015/05/10
くろろん
集めてるので購入。パラレルワールドと混在する、世界でいいのかな?文字が大きくて一気に読んじゃった
2014/06/06
感想・レビューをもっと見る